二ホンミツバチ人工分蜂、成功?

養蜂

5/9に人工分蜂をしようとした二ホンミツバチの群れ(以後、梅群)は、一足早く、その前日の5/8に自然分蜂されてしまいました。

まさか王台の先端に繭が露出したその日に分蜂が起きるとは!!と、参考書の通りには行かない二ホンミツバチ飼育に翻弄されました。

その後、この梅群に残った王台は4/26~30ごろに産卵されたものが同じ巣枠に2個、5/7に予備として残したものが他の巣枠に1個の計3個となりました。

梅群は巣枠4枚で冬越しして8枚で分蜂熱が発生したので、今のところそこまで大きな群れにはなっていません。なので、今後のスケジュールは、古い方の2個の王台をこのまま羽化させて、女王を自然更新しようかとも思いました。

がしかし、ベッドの中で考えを巡らせているうちに、

いったいいつから、分蜂が一回で終わると錯覚していた?

なん・・・だと・・・?

卍解・・・処女王分蜂!!!

ぐはあっ!

っていう某オサレ漫画的展開が起きる可能性に思い当たりました(笑)

そう考え始めると、確かにこの梅群、自然分蜂が起きた後も分蜂熱が収まっている気配はなく、特に仕事をしない蜂がまだまだ大量にいたり、女王がいないのに王椀を造ったりと、処女王の誕生後すぐに第二分蜂を起こす気満々に思えてきました。

かといって王台を1個に絞って他をつぶしてしまうと、残した王台に何かトラブルがあった時に万事休すになってしまう。でも、もし王台を3つ残して、処女王分蜂が起きて、分蜂群がうちの待ち箱に入らなかった場合、残されるのは弱小群と8枚の巣枠といういかにもスムシ耐性のなさそうな群だけ。

メイン王台がノートラブルであることを祈る?それとも処女王分蜂が起きない方に賭ける?

それとも・・・

主導権を完全に蜂達に握られた僕は、苦渋の決断で処女王が羽化する前に王台ごと人工分蜂を決行することにしました。

人工分蜂を実行したのは5/14の夕方。

8枚の巣板を4枚ずつに分け、新巣(以後、柿群)に古い方の王台(産卵から13日くらい)を2個、元巣に新しい方の王台(産卵から一週間くらい)を1個残しました。

柿群は、元巣から20mほど離れた柿の木の根元に設置したか式14枚箱です。近距離での移動なので、戻りバチが多く出ることを見越して、柿群の方に働きバチを多めに移しました。

ドラミング法により、柿群に多くの蜂を移した。
移した巣枠は巣門の反対側に詰めて収納した。
柿の根元、東向きの位置に設置。

5/16、柿群に女王羽化確認

人工分蜂は日暮れ直前に行ったので、その日は特に何事もなく終わり、次の日は、柿群の蜂はほぼ巣から出てこず、梅群もいつも通りな感じでした。

さらにその次の日、柿群を内検してみると、王台の蓋が開き、女王が無事に羽化したのが確認されました。

王台の蓋がかみ切られていた。無事羽化したようだ。
隣にあった予備の王台は破壊されていた。

ここまででひとまず、処女王分蜂→逃去の阻止の目論見は成功しました。

このあと数日観察を続けたところ、一緒に移動した外勤蜂はどうやらほとんどが梅群の方に戻ってしまったようで、柿群の働き蜂の数は結構減っていました。それでも人工分蜂時にかなり多め(体感では6:4くらいで新巣側が多い)に蜂を移しておいたので、内勤蜂が4枚の巣板をまんべんなく覆うくらいには残りました。

あとは、群れがこの巣箱を気に入って、逃去をしないことと、数日後に行われる予定の新女王の交尾飛行が成功することを祈るのみ!

5/23 、柿群で産卵確認!!梅群は・・・

柿群は、働き蜂の属性がほぼほぼ若齢の内勤蜂になったためか、時騒ぎ以外の時間帯にはほとんど蜂が姿を見せず、少し不安でしたが、さすがにそろそろ二ホンミツバチの気まぐれに慣れてきた僕なので、「逃げちゃったらそれはそれでもういいや」くらいには思えるようになりました。

まあそれでも、女王の羽化を確認してからは、極力巣箱を触らず、巣箱周りの草刈りも後回しにして、なるべく刺激を与えないようにしていましたけどね。女王蜂の交尾飛行を妨害したくなかったので。

ちなみに、交尾飛行のスケジュールは、参考書通りなら5/20前後の予定だったので、仕事の昼休みにうちに帰って張り込みしたりしたものの、その瞬間を見ることは叶いませんでした。

で、一昨日くらいからぽつぽつと外勤蜂が出始め、ついに今朝、花粉を持ち込む働き蜂が見られるようになりましたので、期待とともに内検をしてみると・・・

この白いのはキウイの花粉だ!たぶん!
産卵がある!
女王もいる!
てか、内検されてる最中なのに産卵してるんだけど(笑)だいぶ肝っ玉母ちゃんっぽい!

よかったー!

女王はお腹がぷりぷりしてて、五体満足です。めっちゃ可愛い!

さらに、内検中もかまわず、つぎつぎに巣穴を覗いては産卵していたので、だいぶおおらかな個体なのかもしれません。

にしても、いったいいつの間に交尾を済ませてこんなにぷりぷりに成長したのだろう? 羽化から今日でちょうど1週間しか経ってないのに、もう産卵開始するのは意外でした。

まあ何はともあれ、卵が産まれたとなれば、これでこの群れはよほどのことがないと逃去はしないはず!

最初の計画とかなり異なるものになってしまってますが、とりあえずうちに二ホンミツバチの巣を留めることに成功したようです!!

一方で、梅群の方はというと・・・

一見よく働いているようにみえるが、
大多数はまだサボってるw
王台に群がる働き蜂たち。息を吹きかけてもどかないどころか、むしろキレて顔にアタックしてくるw

元巣の梅群は、2度の分蜂を終えた後だというのに、さぼりは多いし、新巣もつくらんし、 まだまだめっちゃ分蜂熱がある感じ。

さらに悪いことに、5/9に自然分蜂して以来無王群だからか、ここ数日は気性が荒すぎて面布なしでの内検が怖くてできないほどの状態になっています。キレの閾値がとても下がっていて、少しの振動でも反応してキレ散らかしてますw ちなみに今日は、王台確認のために引き上げた巣枠をコツンとぶつけただけで手を3か所も刺されました泣

参考書のスケジュール通りなら、今日には新女王が生まれててもいいころなんだけどね。今日はまだでした。まだ王台の繭蓋がかかったままでした。

しばらくは面布と手袋を装着して毎朝内検をするようかもしれないなあ。

もし王台がこのまま羽化しなかったら、柿群から若齢幼虫を移虫して1から女王を養成するしかないんだろうけど、こんなにキレ易くてサボりまくってる群れで果たしてそれができるのか!?

頼むから、この王台、無事に羽化してくれー。

現状では、柿群への人工分蜂は成功、梅群は女王が羽化するまで何とも言えない感じだけど、共倒れが避けられただけいいかな。最悪、移虫の手段もあるし。最悪の最悪の場合、柿群に合同してしまう手もあるわけだし。

巣枠式だと、こういう時のトラブル対処がいろいろできるのはかなりの利点ではありますね。まあ、対処できてるかといわれると、あんまりできてないからこんな状況になっているともいえるけど(笑)

良くも悪くも、だいぶいろいろと経験値を積んでいる今年の二ホンミツバチ養蜂です。

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