王台の先端が露出してから5日後に分蜂する←フェイクでした

養蜂

うちの巣枠式二ホンミツバチ。おとといの内検で蓋がけされた完成王台を発見しました。

二ホンミツバチでは、王台に蓋がされている期間は2~3日といわれていて、その後働きバチによって王台の先端がはがされ、中の繭が露出します。眉が露出するといよいよ分蜂が近づいた合図となります。

うちのように巣枠で飼っている場合は、毎日内検して王台を観察することで先端が露出するタイミングをばっちり把握できるのです。

昨日は、仕事に出かける前の朝イチで内検し、王台の先端が「少しだけ」はぎとられているのを確認しました。おそらくその後数時間のうちに繭の先端が 完全に露出したことでしょう。

5/8朝、王台先端がうっすら剥かれている

となると、昨日5/8を王台露出日の起点として、5日後、5/12には自然分蜂が起きるというスケジュールになるはず。

実際には、巣枠を移設して人工分蜂を施す予定だったので、念のため自然分蜂より早く、5/9,10,11のどれかで作業をしようと考え、天気予報をにらみながら考えた結果、本日9日の朝を人工分蜂日と決めました。

昨日の夜から、まず女王を見つけて、何番目の巣枠を抜いて、本巣に残す巣板の王台は何個にしようかな~、とかとか、いろいろシミュレーションをして、遠足の前の日の子供状態であまりちゃんと眠れずに朝を迎え、本日、いざ人工分蜂!と、新巣箱置き場を草刈して、台のコンクリブロックの水平をとって、気合を入れて本巣をあけてみると・・・

今日やけに蜂達がおとなしいな、やっぱ分蜂近くなるとおとなしくなったりすんのかな?

…?

ん..?え..??

あれ?なんか蜂の密度めっちゃ薄くない???

女王は…いくら探してもいない…

まさか…

分蜂されてた…だと…?

嘘…だろ….!?

どうやらこの群、昨日5/8、つまり繭が露出したその日に、分蜂を決行したようです。

昨日は僕は日中仕事で不在、彼女は日暮里に服の生地を買いに行くだかで友人と出かけていましたので、目撃情報は無し。キンリョウヘンとともに置いてあった待ち箱にも入居しておらずで、無事自然界へとお帰りになられたっぽい。

“繭が露出してから5~6日目に旧女王蜂は働き蜂とともに分蜂する”「二ホンミツバチの飼育法と生態」by吉田忠晴

んじゃなかったの?

露出したその日に分蜂したんだけど!?

めっちゃフェイクインフォメーションなんだけどwww

今思えば、昨日朝の内検のあと、門の前で10匹くらいの蜂達が頭を突き合わせて会議のようなそぶりをしてたような?

あれが前兆だったのか・・・

せっかく巣枠で飼ってて、人工分蜂して増やせるはずだったのに、もったいないことしたなあ。

にしても、吉田先生、
“繭が露出してから5~6日目に旧女王蜂は働き蜂とともに分蜂する” ・・・かもしれないし、もっと早くするときもあるかもしれない。信じるか信じないかはあなた次第。

くらいの幅を持たせて書いといてくれよおお。

“繭が露出してから5~6日目に旧女王蜂は働き蜂とともに分蜂する”キリッ(`・ω・´)

じゃねえしww

まあ、このフェイクインフォをコロッと信じた僕も甘かったし、もしかすると、最近の異常気象に対応するためとかで、二ホンミツバチの生態自体がこの本の書かれた時代とは異なってきてる可能性もあります。

とにかく、今回の事件で再認識したのは、二ホンミツバチは僕ら人間の想像を大きく超えて気まぐれでメンヘラで自由気ままってこと。

巣枠で飼って、人工分蜂でいっぱい増やして、安定的な二ホンミツバチ飼育の確立だぜえ!っていう安易な試みは、分蜂熱で巣板が増えなくなる現象と、分蜂のタイミングが不明っていう新たな問題により、完敗に近い結果となりました。

今年のうちに人工分蜂のデータが欲しかったけど、まあ、分蜂タイミング把握失敗のデータが取れただけでもそれはそれでいいかな。

来年は、王台の蓋が齧られたらすぐに人工分蜂を施そうと思います。

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