昨冬を、か式4枚群で乗り越えたうちの二ホンミツバチたちは、桜が咲くころから活動に勢いがでてきて、その後は一週間に1枚づつ巣板が増え、現在8枚群にまで成長してきました。巣門を出入りする働き蜂も1秒に2~3匹くらいになり、みるからに順調そうです。



4/26の内検時には王椀が作られているのを確認しました。
そこで今後の人工分蜂スケジュールについて考えてみたのです。
4月下旬に王椀の状態だとすると、卵から15日で女王が羽化するとして、5月5~10日くらいに分蜂をすることになるな。その時の巣板は9枚くらいかな?だとすると2群に分けるくらいしかできないかあ。できれば14枚満群にして、6:4:4で分けれたらその後の増勢も順調だよね、せや!しばらく王椀をつぶして、14枚群になるまで分蜂を引き延ばしたろ!てな感じで。
そうと決まればで、4/26の午後にもう一度内検し、その時点でできている王椀はすべてつぶしてみました。さらに5/3にもう一度王椀をすべてつぶしました。このまま王台を造らせなければ、蜂が増えて造巣が加速度的に進むのも加味して、5月下旬には14枚群で分割できるぜ!
って思ってたんですが、そうは問屋が卸さなかった。
今日内検してみると、巣板は8枚、大きさも4日前の内検の時のまま変わらず、9と10枚目の空枠にはサボり蜂が大量にぶら下がって何もしていない状態でした。4月の造巣の勢いから予想したスケジュールだと、5日に1枚かそれ以上のペースで造巣しているはずです。これはおかしい、明らかにおかしいぞ!?

女王は確認できなかったものの、既存の巣板には正常産卵が見られるので、いることはいるのでしょう。ひとつ前回の内検時と違うのは、新たに作られた王椀の数。3枚目から8枚目の巣板に、1~3個づつ、計10個もの王椀が作られていました。4日の間に10個も!!
この群れは属に言う分蜂熱が完全にONになってる状態っぽいです。ネットや書籍などでいろいろと読み漁った説明によると、どうやら、分蜂熱がONになるとそこで造巣が止まるらしいのです。
分蜂熱!!完全にそれじゃん。
去年の逃去未遂の時もそうだったけど、サボり蜂が大量にいるときってだいたい人間の思い通りにいかないときが多い気がする↓
うわあ、これじゃあ14枚満群での分割は無理だ~、しかも前回王椀全部つぶしちゃったし、次の女王の羽化は早くとも5/18以降かよ。その間、この人たちずっとサボってるつもり?この流蜜期にそれは勿体無すぎるよお!
と思いながら、とりあえず全部の巣枠を内検していくと、巣門側から3枚目の巣板に、蓋がけされた王台がありました!たぶん前回(5/3)の王椀つぶしの際、見落としていたやつです。

前々回(4/30)の内検時、たしか時間がなくて王椀つぶしをしなかったんですよね。次の内検時にすればいいやーって思ったんです。なので、この王台は早ければ4/27に産卵されたものだと思います。つまり、最短で5/11には羽化するやつ。となると、人工分蜂はもう明後日とかなのか!?
少し焦りましたが、冷静に王台を見てみると、まだ蓋がされてるままなので、羽化までは少なくともあと6日はありそう。でも羽化の3日前とかに分蜂するとしたら、この週末には人工分蜂をする必要がありそうです。
明日以降しばらくは、毎日、巣門から3枚目の巣枠を内検する必要がありますね。王台の蓋が取れ繭の先端が露出したら、そこから分蜂までは5日しかないわけで、わりとシビアに観察を続けないと自然分蜂されてしまいますので。
当初の作戦では、14枚群まで増やしてから3分割にした後、既存女王群と処女王群の巣枠を定期的にスワップして、処女王の産卵開始までのタイムロスを短縮したりできるかも!それなら6群までは余裕で増やせるんじゃない?と企んでいましたが、8枚群で分割に入ることが確定的になった今、作戦の変更を余儀なくされました。
とりあえず4枚群×2個に分割して、そこからさらに2分割で夏までに4群にするかあ。ちょっと少ないなあ。
二ホンミツバチは我々の思い通りにはならんよってのは聞いていましたが、分蜂熱一つとっても、確かにこの頑固さはなかなかのものな気がしますね。あんなにあからさまにサボられると、もうご自由にどうぞって感じで、逆にすがすがしい気分になりましたよ(笑)

ぐぬぬ。。。
二ホンミツバチ飼育はやはり、いかに彼女たちの奴隷になり切れるかが試されているのかもしれません。
明日は仕事の前に内検だわ。
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