一年とちょっと前ごろから、近所の洋裁教室に通い始めた彼女。
その洋裁教室の先生というのが、むかし勤めてた会社でチェッカーズの衣装制作にかかわってたとかいう結構すごい人で、「こういう感じの服を作りたい」っていうのを、サッとパターンを起こして型紙を作ってくれる、ど素人の僕から見ると超人のような人なんですね。
その超人の先生がこの前、ある手芸雑誌の依頼で冬物コートをデザインして、モデルさんに着せる用として実物を一着作ったのですが、その実物が雑誌のプレゼント企画の景品の一つとなったらしく、洋裁教室の生徒さんの間では「私応募してみようかしら」みたいな冗談が交わされたそうな。
そんな話を彼女から聞いた次の週くらいだったと思うのですが、書店でしっかりその号の雑誌を買っている彼女(笑)
まあ先生の作品の出てる号だから、買って応援的な意味もあるんかなーという感じで僕は特に気にも留めず、年末ごろにプレゼント企画のハガキを投函した後でやけに自信満々な彼女を見ながらも、「いやあ、まさか当たらないでしょー」と内心は思っていました。
で、そのまま年が明けて、僕の雇われ仕事が始まりまして、昼休憩で「今日のお昼は餃子っ、ギョウザー♪」って帰ってくると、
あのコート当てててワロタw
いやいやいや、そんな奇跡ある?
ちょっと気持ち悪いんだが・・・
と、餃子を食べながら起こっている現象を理解しようとするも、ちょっと理解の範疇を超えていて、ややドン引きした僕。
いや、でも、今思い返せば、彼女の周りではこういう現象が頻繁に起こっているような気もしなくもないです。
たとえば、僕がマルチャーマルチャー騒いでたら、近所でほぼ新品のマルチャーの玉が出て半額で手に入ったりとか、シャインマスカット食べたいねえとか言ってた数日後に友人が訪ねてきて、お土産にシャインマスカット持ってきたりとか。
いや待てよ?ユンボとか、100vの自動鉋とか、デッドストックの木材(格安)とか、昨秋から借りた農地とかもそうかも。あ、毎年無料でゲットしてる15立米の薪もそうだ。
とにかく、彼女の身の回りで必要なものや欲しいものは、8割がた向こうから勝手にやってくるような気がします。
俗にいう“引き寄せ”というやつです。
僕が見ている限り、その引き寄せの強度が異常なのですよ。彼女の周囲だけ。
魔女なのかと思うときあるもん。まじで。
だって普通、6万部くらい発行されている季刊誌の懸賞、当たる?
当たらないだろー
それが、「あ、先生のこれカワイイ!当てよーっと」みたいなノリで応募して、当たるって・・・
しかもやたらと自信満々だったんですよ。ハガキ出したあと。
なんか結果が分かっててやってる感というか、当たるのを確信してるというか。あのニヤニヤは絶対確信してたね。うん。
てか、先生の作品をピンポイントで生徒が当てるって、ややもすると共謀も疑われかねない案件じゃんこれ。僕が他の読者だったら絶対そう思うでしょう。
でも、彼女の名誉のために言っておきますが、それは100%ないです。
ただ引き寄せの法則を濫用しただけだと思います(笑)
濫用というとちょっとあれですが、はたから見てて、これは確実に濫用なんですもん。このままやたらに濫用しつづけたら、いつか犠牲者が出るのではと心配になるほどの魔力の濫用。
といいつつ、面白そうなので、サマージャンボとか買わせてみようかと企んでいる、僕なのでありました。(そういう低級な望みは叶わないのが相場だろうね。いや、彼女の魔力を濫用すればワンチャンあるかも?)
コメント