栗の実生の種をまく

実生

今年の九月ごろ、庭の老木の中生日本栗と、私道の横にいつのまにか勝手に生えてきた柴栗の実をたくさん収穫しました。

ええもちろん、実生苗の種にするためにですよ。

さらに、山を越えた友人宅近所の山栗なども追加で収集し、ポリ袋を二重にしたのに入れて密封し、室温2℃のチルド室で3か月保存してきました。

うちの冷蔵庫は三菱のデカいやつで、チルド室が二層あって、最初は、氷温チルドとかいう温度が低い方に入れておくつもりだったのですが、温度計を置いて観察していると、タイミングと庫内の位置によっては、栗の凍結温度であるマイナス4℃を下回ることがありました。

栗の種の保存はマイナス2℃が適正らしく、僕も最初はそこを狙っていましたが、家庭用のチルド室だとどうしても温度ムラがあるので、もうちょい高めな温度帯で保存するのがいいのかも。ということで、早々に層を変えて、それから今日まで2℃のチルド室で保存してきたのです。

その結果、2℃の保存でも、90日くらいの保存期間ならば特に弊害はないことがわかりました。(外見上は)

外皮に若干白いカビが生えた程度

数個の種を割ってみたところ、中身も新鮮な感じを保っていて、種としての品質は十分だと思われます。

これを白黒マルチを張った実生苗専用畝にまいたのですが、まくタイミングが年末の今でいいのかは謎です。

僕の考えでは、最近は一日中霜が溶けない気温で、それはもうチルド室と変わらんし、栗と同じブナ科のどんぐり類は秋の割と早い段階から発芽してくるので、もうまいてしまっていいかなと。

ま、本音を言えば、大量の栗がチルド室を占拠しててだいぶ邪魔だったからなのですがね(笑)

ちなみに、白黒マルチにしたのは、冬の間に無駄に暖かくなるのを防ぐためと、真夏の地温上昇を防ぐためです。昨年の経験からいうと、実生苗の栽培は長期戦なので、草刈りの労力的にマルチは必須かなと思います。

株間は25cmくらいで、2条植え、深さは8cm程度としてみました。割合は、日本栗40、庭の柴栗10、山栗10という感じ。

栽培種の日本栗と台木の相性は、厳密に言えばいろいろあるらしいですが、一般的には同じ日本栗を台木にするのがいいようですので、日本栗の比率を高めにしてみました。

これがすべて発芽すれば、60株の台木が採れます。いまのところ60株も栗の苗はいりませんけどね。とりあえず何があってもいいように保険をかけて大量に育てていく所存。

今後近所で休耕地が出たら(その可能性はすごく高い)、パッと借りてサッと苗を植えまくり、ワイの果樹園をどんどん陣地拡大していくんや!っていうビジョンなので。

コメント