スナップエンドウの自家採種、うちはこのぐらいのタイミングで採ってます。

豆類

僕らは、できるものはなるべく自家採種しています。

そのほうが安上がりだし、発芽率も良いし、作物も生き生きしてる気がするからです。

梅雨前の今は、ちょうどエンドウやソラマメの種が実る時期で、本日はスナップエンドウとグリーンピースの種採りを済ませました。

で、

今回はエンドウの種の収穫のタイミングのお話なのですが、うちは下の写真ぐらいの段階で採ってます。

このぐらいだと、中の種子はまだまだ全然緑で、これで大丈夫なん?という感じなのですが、去年もこのぐらいで採種して、それを秋に播いたところ、発芽率は90%ほどで、芽の状態も正常でした。

このぐらいの段階で、種子はすでに完熟していて、十分な発芽能力を備えているようです。

なので、この段階で収穫してしまって、あとはかごに入れて風通しのいい場所に干しておけば大丈夫。

畑で乾燥するか、収穫してから乾燥するか、違うのは乾燥する場所だけなんですよね。

カラカラになるまで畑に置いておく普通のやり方でも悪くは無いと思うんですけど、エンドウの種の収穫時期は、運が悪いと梅雨の始まりと重なることになるし、スズメとキジバトが種を食べにやってくるので、なるべく早くに収穫してしまったほうがなにかと都合が良いのです。

3日ほど干しておくとこんな感じに

ちなみに、種採り用の株は、収穫が始まった段階で生育が良いものを選んで、種採りエリアとして目印をつけ、食用としての収穫はしていません。

収穫と種採りを同じ株から行ってしまうと、どうしても種採りが後回しになってしまって、結果、生育後期の樹勢の弱い状態で種が実ることになるからです。

種用の株を収穫用とは別に栽培するのは少し贅沢な気もしますが、種採り用に隔離するといっても、畝全体から見れば5%にも満たないぐらいの株数なので、収穫にはさほど影響ありません。

それでも、1m幅ぐらい種採り用として栽培すると、300mlほどの種が採れます。

だいたい3000円分ぐらい?

そしてその種たちは、うちの畑に適合した個体たち。

自家採種しない理由がありません。

実際、自家採種した種を育てた今シーズンは、購入種子で栽培した昨シーズンよりも冬の寒さで枯れる株が大幅に少なかったように思います。

というか、ほとんど枯れなかった。

しかも、霜よけのササやネット等は使わず、野ざらしで。

昨シーズンの冬を枯れずに生き残った個体から種を採っただけで、こんなにも変わるモノか!と結構驚いています。

これから世代を重ねるうちに、ますます育てやすい品種になっていくのでしょうか。

 

※追記

2020年も種を採りました↓

コメント

  1. ルーシー より:

    自家採取をされているということで、ぜひ自然農法を知っていただいたら、と思いコメントしています。日本すべての農家様が自然農法になることを夢見ています

    • pontsuyo pontsuyo より:

      自然農法って、言葉の定義があいまいでよく分からないのですけど、僕らのやってる菜園の形も広義の自然農法かな?なんて思っています(笑)

      なんか、農法や言葉にとらわれると、本質を見失ったり、キツくなったりしそうじゃないですか?

      例えば、ここ一か月は、F1スイートコーンを毎日10本ずつぐらい収穫して、朝昼晩とむさぼるように食べていますが、狭義の自然農法だとF1品種はダメなの?とか思ったり。

      なのでうちは、野菜と果樹には化学肥料&化学農薬と除草剤は使わないっていう最低ライン以外、あまり縛りのようなものは設けず、定義とかは気にせず、ゆるゆるで畑をやっているのです。