汐止晩生ネギの植え替え

ネギ

うちのネギは、毎年春に種を蒔き晩秋から収穫する一本ネギがメインだったのですが、それだと春から夏にかけてネギが枯渇する時期が長く、ネギ好きな僕らはその時期いつも、深刻なネギロスに陥るのでした。

ネギロスに限界が来ると、たまに魔が差して、まだボールペンくらいにも育っていない秋用のネギを採ったりして、それが後々、冬のネギ節約生活につながっている気もしていたのでした。

そこで昨年は、普通の一本ネギに加えて、分げつタイプのネギも春まきしてみることにしたのです。一年後の春にその分げつタイプを植え替えして、夏のはやい時期から薬味用として使えるのでは?という目論見でした。

品種は「汐止晩生ネギ」というもので、旺盛な分げつ性質に加えて、どうやらトウ立ちもひと月ほど遅いらしいという、うちのネギの端境期にうってつけな品種です。

で、去年の春に蒔いて、まる1年経過した現在の様子が、冒頭の写真なのですが、トウ立ちがひと月遅いというのは盛りすぎですね(笑)

まあ一本ネギより遅いのは確かなのですけれど、それでも半月くらい遅いだけかなあ。4月初旬の今で、トウ立ちしてるのがすでにちらほらありますし、トウ立ちしていないものも、切ってみると真ん中につぼみみたいのができていますし。

こうなると、もう葉が硬くなり始めていて、美味しく食べられるか?といわれると、ちょっと・・・って感じなの。

でも、分げつに関して言えば、一年間でめっちゃ分げつしてます。このネギ。一本の苗が10本以上になっとります。

冬の間、隣に植えた一本ネギと比べると全然成長してないなーとずっと思っていたのですが、それは、一本一本の肥大より、分身に力を使っていたからなのですね。

春になった今になって、分身たち各々の成長が一気に始まり、畝のモコモコ感がめっちゃ出てきました。

この分身たちを一度抜き取り、一本ずつばらして植え替え、10の階乗で増やしていく。

それが分げつネギのセオリーです。

実際には、10の階乗とまではいかなくても、3か月ごとに2の階乗で増えてくれれば、夏のネギロスを防ぐには十分なはず。

ということで、

一本ずつばらしたネギを、溝を切った畝に並べ、根の上に枯れ草を置き、移植完了。

ネギは最強の植物なので、この状態で特に土もかけず、水もやらず放置で、いつの間にか根付くのです。

この人たちが夏までに2倍になっていれば、作戦は成功。

そばの薬味や麻婆茄子のベースで贅沢に大量消費できるはず!!

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