すくなかぼちゃ続々収穫。1週間追熟させた味は・・・

カボチャ

3月30日にポット播きして、4月の終わりに畑へ植えつけた「すくなかぼちゃ」が収穫時期を迎えました。

今日収穫したのは、6月7日と8日に受粉した果実で、受粉から45日ほど経っています。

(受粉日を記録してヘタに付けていた紙製のタグは、雨でぼろぼろになって判読困難なものもありましたので、来年からはプラスティックのタグにしようと思います。)

本場の産地だと、60日ぐらい蔓に着けたままにしておくみたいですが、ヘタのコルク化が完全になっているのと、コルク化したところが梅雨の長雨の影響で若干腐り始めているので、45日で収穫してしまうこととしました。

うどんこ病で枯れあがる葉。日焼け防止からしても今日が収穫の適期かも。
重さは2.2~2.5kg、なかなか重いかぼちゃです。

このすくなかぼちゃという品種、うちの畑だと大体2.3kgぐらいになるようです。

普通の栗かぼちゃは1.8㎏ぐらいなので、それよりはだいぶ大きいかぼちゃです。

株間は1mで、3本仕立て、基本的に一蔓一果。

蔓と蔓の間隔は大体30cmといったところ。

それで全然大丈夫でしたね。

最初は、「固定種なので脆弱かな」なんて思っていましたが、そんなことはなく、生育はかなり旺盛。今年の異常な日照不足のせいか、古い葉はうどんこ病になって枯れていきましたけど、45日で収穫するにはギリギリ大丈夫なぐらいではありました。

また、果実の下には敷き藁以外何も敷かないでそのままにしていましたが、色がつかないだけで腐るとかそういったことはなく、自家用としては全く問題ないこともわかりました。ひと月以上ほとんど毎日雨か曇りだった今年でもこの感じなので、普通の年なら普通に大丈夫でしょう。

それよりも、ヘタのコルク化したところが腐り始めるのに注意したほうがよさそうです。

まあこんなに雨が続く年もそうないとは思いますが。

1週間追熟させて食べてみた。

今年は、仕立て方を変えて育てていた株もいくつかありまして、そのうちの一つ、親蔓一本+子蔓2本で仕立てた株が、やはり一番最初に雌花をつけました。

今日収穫したものはすべて、子蔓3本仕立てでしたので、雌花の咲くタイミングは親蔓のほうが一週間ほど早いようです。

で、その親蔓についた最初の雌花、早く咲いたのはよかったものの、その時はまだ雄花が一個も咲いておらず、ズッキーニの花粉で種間受粉したのでした。

結果、種間人工授粉は成功し、その後は順調に肥大しまして、45日の収穫タイミングを迎えたのが先週のこと。

2週間ぐらい追熟させるつもりでしたが、我慢できずに一週間で食べてみました。

切って中を見てみると、なかなかいい感じの色。

種とワタの部分が結構多いので、果肉は意外と薄めなのですね。

今日はオーソドックスに、煮物と塩で焼いたものに。

煮汁は、砂糖:みりん:しょうゆ=0.5:2:2(大匙)と水300mlで砂糖の分量を普通の半分にしてみました。

煮物も焼き物も、5分ぐらいで火が入りました。

味はというと、

焼いたのはまあ普通に美味しい西洋かぼちゃかなといったところ。

一方の煮物は、

なにこれ、めっちゃ美味いんだけど・・・

というレベル。

ホクホクなのは間違いなくホクホクなのだけど、なんというか、すごいなめらかなホクホク感なのです!

ホクホク感を作る粉の一粒一粒がすっごい細かい感じというのかな。

ただホクホクしてるだけじゃない、上品なホクホク。

皮を剥かないでも全然気にならない。

また、追熟が一週間な割に甘味もあり、砂糖の量はかぼちゃ半分に対し小さじ0.5で全然十分でした。

このかぼちゃ、追熟1週間でも全然大丈夫です。

むしろ煮物にするなら1週間がベストかもしれん。

受粉してからの45日間、晴れの日は10日もなかった今年の気候でここまで美味しくなってくれるとは、すくなかぼちゃ恐るべし。

種採り用の果実は、テープでマーキングして追熟します

生育も問題なくて、収量も十分で、これだけ美味しい固定種の作物に久しぶりに出会いました。

固定種なので種を採れるのもうれしいところ。

本日収穫した分は、全部種採り用。

この子たちは、交雑防止の為に開花前日から洗濯ばさみで花を閉じて、受粉後も同様に花を閉じておいたものです。

種を採る場合、追熟期間はしっかり取ったほうが良いみたいなので、1か月しっかり追熟させます。

いい種になってくれよー!

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