【スタックする】倉庫のフーチング打設、まさかのトラブルで焦るものの、何とか完了【ミキサー車】

小屋建設

本日、セルフビルドで建てる家の予行演習的に建てている刻み場(将来的には倉庫になる)の布基礎フーチングの打設を行いました。

砕石地業が終わったのが2週間前で、その一週間後に地元の建材屋で鉄筋をD10・D13それぞれ50本づつ購入し、鉄筋を組み終わったのが一昨日のこと。

途中5日間ほど雨が続いて作業が中断していた割に、いいペースで進んでいます。

が、その雨のせいで搬入路の土が緩んでいたようで、、、

本日の作業が想定外のトラブルに見舞われました。

搬入路の途中でミキサー車がスタックするっていう・・・

空回りする車輪を見たときは、マジで焦りました。

予定通りならば、今日の作業工程は、

ミキサー車が打設場所付近まで来て、生コンをユンボのバケットで取って、一時間ほどで打設を終え、その後はまったりレベル出しでもしようと考えていたのですが、このトラブルにより、

取り方はユンボ→一輪車2台に、打設時間は1時間→1時間半に変更せざるを得なくなりました。

そして、僕と手伝ってくれた友人の疲労はMaxになりました。

これを書いている今も、なんか太ももが熱いです。明日は絶対筋肉痛になるやつだわこれ。

まあ2.5立米、5t強の生コンを、打設場所まで往復80m、二人で人力で運んだのだから疲れるわけです。

一回で50㎏運んだとしても、一人50往復ですからね。距離にしたら4㎞だから、普通に走るだけでもけっこう疲れるレベルですよ。

あと、スタックという想定外のトラブルによりかなり焦ったし、ミキサー車の運転手さんに申し訳ない&生コン打ちが終わったらスタックした車をどうにかしなきゃならんという重圧を感じながらの作業は精神的にかなり疲れました。肉体的な疲れより、精神的な疲れの方が勝ってるかもしれません。

まあ、こんなこともあろうかと一輪車を2台用意して、友人を呼んでいたのがせめてもの救いでした。僕と彼女だけだったら、コンクリの固まる時間内には終わらなかったとおもいます。

ちなみに、男二人で往復80mを一輪車で運んで2.5立米を打設するのに1時間半かかりました。気温は15度くらいで初冬にしては温かい日でしたが、半袖になって汗だくでした。夏場だったら死んでました(笑)

セルフビルドで一輪車で運ぶなら、涼しい時期がお勧めです。

コンクリートの作業自体は初めてにしてはうまくいった。たぶん。

コンクリートに関係する作業自体は、僕と友人が半袖で汗だくになりながら一輪車で生コンを運び、彼女が三角ホーとトンボで大まかに均し、すべての生コンが充填された後で、僕がバイブレーターをかけ、その後で彼女がプラごてで均すという感じでした。

そして今回はなんと、根切りして砕石を入れ鎮圧した後、フーチングの型枠を作らずに鉄筋を組み、土を型枠にするような形で打設しました。

そのため、フーチングの幅は70~80cmとかなり広くなりました。

赤い鉄筋の杭がレベルのマーカーです。白いのはポリドーナツで、これで鉄筋を浮かせています。

型枠を使わなかった理由は、根切りした溝を見て、「あ、これこのままコンクリート流せるかも」と直感的に思ったことと、砕石を転圧している時に、当初予定していた40cmのフーチング幅がやや頼りなく思えてきたことです。

一方で心配な点は、溝の横の壁の部分の土がコンクリート打設時に崩れてコンクリートに混ざってしまうのではないか?という事と、土がコンクリートの水分を吸収するのでは?という事でした。

ですが幸いなことに、打設時の崩れに関しては、鎮圧時&鉄筋組み立て作業時に崩れやすい土は大方崩れてしまい、溝の中に溜まった落ち葉を掃除する際に一緒にブロワ-で集めて捨てることで、打設時にはほとんど崩れてきませんでした。さらに、一輪車で溝の真ん中らへんに流し込んだコンクリートは、内側から外側へ、壁を押し付けるような形で均していったので、慣らし担当の彼女曰く、「ほとんど崩れなかった」ということです。

水分に関しては、先週と一昨日の雨で土はかなり湿っていて、さらに今日の打設前に40ℓほど散水したので大丈夫だと思います。

さらに、型枠なしで打設することへの保険的な意味を込めて、コンクリートは強度27、スランプ15、水セメント比49というオーバースペックで臨みました。さらにさらに、フーチングの主筋3本はすべてD13にしました。左右の鉄筋はD10でも問題ないらしいのですが、D13で強度アップを狙う作戦です。あとついでに、フーチングの厚さは一番薄い所で16cm、厚い所で19cmと、一般基準の15cmより大幅に厚くなりました。かぶり厚は、最低でも左右に10cm以上、根切りの溝が多く掘れてしまったところは20cm位ありました。

オーバースペックな配合のコンクリートは硬くて施工性が悪そうなイメージでしたが、彼女でもわりとスイスイならせていたし、冬だからということもありますが、すぐ固まっちゃうというわけでもなかったです。最近の減水材の性能がめっちゃいいんでしょうね。

価格はすこし上がりましたが、それでも立米あたり13970円と、18-18-20の一般的な配合より1500円高いくらいでした。(配達料込です)

この後、倉庫の立ち上がりとメインの家の基礎で、あと3回は基礎のコンクリを打つ作業がありますが、全部27-15-20の配合で行こうと思いました。長期的な強度とコストを天秤にかけると、1500円高いのは全然気にならないレベルですからね。

コンクリをならす彼女、意外にも左官作業が上手かった

で、まあ、

土を型枠にするっていう作戦は、今回のように規模の小さい建物の場合、結構使えるなと思ったのですが、やはり、ミキサー車のスタックによる焦りが仕上がりに結構影響した気がします。

まだフーチングの段階なのでそこまで気にする必要はないのかもしれませんが、上部の主筋が長さ約1.5mほどにわたって、2cmくらい芯からずれました。鉄筋を組んだ段階ではずれはほぼなかったので、一輪車でコンクリを流し込んだ際にずれたのだと思います。

これは、コンクリートをすべて打ち終わった後で、バイブレーターをかける前の段階なら、手でぐいぐいやって修正できたはずでした。一応、水糸を目視して確認したつもりでしたが、水糸から下げ振りをつるして確認する余裕がなかったです。

(この後、型枠を組み立てアンカーボルトを組み込んだ際に、鉄筋はピッチリ芯に来るよりもむしろ芯から2cm位左右に振ったほうが良いことが判明しました。前述のずれているところは16mmのホールダウンアンカーがすんなり納まったけど、鉄筋が芯に来てるとこは納めるのがめんどくさかったです)

あと、バイブレーターをかけたときの気泡の出方とか、振動の感じとか、かける間隔とか、次回以降の作業に向けて参考になるようにじっくり観察したかったですが、そんな余裕もなかったです。とりあえず8秒以上15秒以下で、気泡が出てこなくなったかならないかぐらいかけました。

ただ、バイブレーターのパワーは結構すごくて、コンクリートってこんなに気泡含んでるのかーと思うほどに気泡が出てきて、振動で柔らかくなったコンクリートは自然に水平になろうとするので、その後のこてならしがかなり楽になりました。逆に、コンクリを流し込みながら同時にバイブレーターをかける際は、気を付けないとコンクリが横方向に流動して、材料分離が起こるよなーこれ、と思いました。

今回使ったバイブレーターはマキタの100v電源の銀色のやつで、新品で3万円台後半で買いました。倉庫&家&それぞれの土間コンで、コンクリート打設はこの後最低でも5回あるので、一回あたり7000円弱だと思うと、価格的にはリースより高いけど、リース屋まで往復する手間を考えるとトントンかなと思いまして、思い切って買ってしまいました。

14.4vの充電式も考えましたが、個人的に充電タイプの機器はインパクトとかちょっとしたブロワ―とかそのレベルまでかな、という不信感のようなものがぬぐえないので100v電源のやつを選びました。

コードの取り回しが面倒とかそういうのはあまり感じませんでした。

パワー的には、100vのマキタのやつで住宅基礎には十分すぎる感じがします。

スタックしたミキサー車を救出

今日の作業、ホントはもっとばしばし写真撮って、以後の作業の参考にできるような資料を残しておきたかったのですが、ミキサー車を救出しなければならないというプレッシャーで焦っていて、そんな余裕がありませんでした。なので、スタック現場は撮ってませんでした。

時系列的に言うと、午後1時10分にミキサー車が到着し、ほぼ同時にスタックし、仕方がないので一輪車で打設を始めたのが1時15分くらい。そして2時40分くらいに打設が終わり、その後、彼女が左官、僕はバイブレーターをかけた後で一通りレベルを確認してから、友人とミキサー車の運転手さんと三人で救出を試みました。

が、ぜんぜん出てこないんですよこれが。

板を挟んだり、石を詰めたり、ユンボと軽トラで引っ張ったり、やれることはやったのですが、だめ。ぜんぜんダメ。

で、万策尽きたころ、生コン会社のレスキューがもう一台のミキサー車(10t)で来てくれて、引っ張りあげて救出してくれました。

この時点で午後5時、本来なら確実にもう一現場行けたはずの運転手さんと車をふいにしてしまいました。

ほんと、

セルフビルダーが、本職でやってる生コン会社に迷惑をかけてる感じが、すっごく申し訳なかったです。

僕、申し訳なさ過ぎてマジで落ち込みましたからね。

あ、でも生コンの運転手さんはとてもいい人で、落ち込んだのは僕が勝手に落ち込んだだけです。特に悪い態度をとられたとかないです。

ただ、レスキューに来てくれた先輩には、わりと怒られてました、運転手さんが。

ああ、ゆるい搬入路でほんとごめんなさい。。。

砕石2立米積んだダンプが通れたから大丈夫だろ、という考えが甘かったです。。。

夜八時半、プラごてで仕上げ&養生

打設開始は午後1時15分、ブリーディング水が引いたのは夜8時半ごろでした。

ということで、彼女がレーザーレベルと受光器でレベルを最終チェックして、僕がプラごてで仕上げするという感じの作業をしました。

レベルに関しては打設後すぐににレーザーで確認しておくべきでしたが、僕はスタックでそれどころじゃなかったです。

がしかし、彼女の左官がかなり上手く、一番高い所と一番低い所の差は15mmほどに収まり、フーチングの厚さは全体的に設計より厚めになってました。

菓子職人の彼女曰く、

「ふだんお菓子の生地とか扱ってるから、ま、多少はね」ドヤ

ということらしい。

厚さに関しては、設計厚さ16cmより薄い場所はなかったのでまあよかったです。厚い分には問題ありませんので。

15mmの不陸に関しても、立ち上がりの型枠の下の隙間にスポンジとかモルタルとか詰めればいいのでぜんぜん許容範囲内です。

スタックというトラブルに見舞われた割に、ひとまず安心できるレベルのフーチングが打設できたようです。

あとは、寒さからこのコンクリートを守るべく、養生をするべしってことで、

プチプチシート(1.2m×42m/1200円)で、全体を覆い、本日の作業は終了となりました。

夜の作業は体感的にはめっちゃ寒かったけど、この時期は氷が張るほど寒くはならないので、放射冷却さえ遮断すれば大丈夫でしょう。

あー疲れたー。足痛い。

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