前回、ラスボス(8.5mの下梁)が無事に柱に接合され、
ふ、これ以降の建前作業はもはや消化試合なのだよ。。。
とか言ってましたが、まだ中ボスがいました。
渡り顎の上梁×5本が。
上梁の素材は天然乾燥桧で、寸法は背240mm、幅120mm、長さは4400mmです。
桧の8寸の4.4mは、持ち上げて移動するだけでわりとHPを削ってくるレベルに重いので、下梁のときほどではないにせよ、クレーン無しで荷揚げできるか?という不安はありました。
が、
実際にやってみるとその心配は杞憂で、
下梁のとき同様、柱に括り付けた単管パイプ×電動ウインチで、軽々と上に揚がりました。
また、柱の上にはすでに下梁が入っているため、持ち上げた梁を下梁の上に仮置きすることも容易で、荷揚げの作業は下梁の時の比にならないほど楽でした。
小屋の間口が芯々で3800mmなのに対し、梁の長さが4400mmと長いのは、今回採用した渡りあごの組み方の特徴で、強度が高いメリットがある反面、二間飛ばすのに4m材で足りない=単価が高い5m材を使う必要があるっていうデメリットもあります。(4m材と5m材だと、単価が想像以上に違うのです)
その点今回は、材木屋さんの好意により、4.4m採れる4m材用の粗挽き在庫をわざわざ探してくれて、4m材の単価で出してもらえたのでラッキーでした。
今になって振り返ってみると、今回の小屋建築が今のところかなり順調に進んでいるのは、8割がたこの材木屋さんのおかげのような気がしています。
それはこの梁の単価にしてもそうだし、搬入時点で高性能な4面モルダーでかなり正確に分決めしてあったり、天然乾燥材のわりに、刻んでから建前まで一年経過しても仕口の変形がほとんどないくらいにちゃんと乾いていたり、とにかく仕事がめっちゃ真面目なの。
今のところ、僕が個人的に感じているセルフビルド成功のカギは、Jw-CADを使うことと、いい材木屋さんに巡り合うこと、この二点。
CADで正確な図面書いて、4面モルダー済の平角の材木を使えば、素人でもそんなに変な建物にはならないですもん。
って、まだ建前途中なんですけどね(笑)
構造材がある程度組みあがりつつある中でそう確信しました。
柱・下梁・上梁・板倉の板が完璧に接合できた!!
この小屋で一番多くの部材が絡むのは、建物上部の4つ角の部分で、とくに、柱・下梁・上梁の接合と板倉造りの落とし込み板が絡む箇所は、板を切る角度などを現物に合わせて手鋸で調整して、わりと時間をかけて作業をしました。
建物の4つ角は、柱の寸法が単純な4寸角ではなく、ちょっと太めの135mm×137mmみたいになってるのも、加工に手間取った理由です。(粗挽き原木からできるだけ太い柱を採ろうとして、こんな変な寸法になった)
妻面には2本の柱が入るのですが、この柱も胴付きピッタリで梁に接合されました。
これに関しては、ちゃんと尺杖を作って加工したのが良かったのだと思います。
この柱の胴付きと、下梁に刻んだ渡り顎の大入れ部分のレベルにほぼ誤差がなく、ピタッと梁が納まったときは、めっちゃほっとしたなあ。
それ以外の上梁に関しては、渡り顎という仕口の形状ゆえに、特に抵抗なくヌッと入って、ガッチリ固定完了。
上梁が入るだけで部材同士の一体感が生まれ、剛性が高まって、グラグラ感が一気に減りました。感覚的には、これもう耐力壁いらないんじゃね?っていう誘惑に囚われそうなほどしっかりしてます。(もちろんこのあと耐力壁は入れるけど)
そんなわけで、建前7,8日目は、梁を上げて、妻面の柱を入れて、落とし込み板を入れて、5本の梁がすべて無事に接合されて、終了です。
あとは、桁と棟木を入れて垂木を乗せて、野地板張って、ルーフィングシートを敷くまで行けば、すこしはのんびり作業できるはず!
とにかく今は、休日総動員で建前終盤に挑むのみ!
建前9日目に続く
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