去年栽培して、その圧倒的なおいしさを知った「すくなかぼちゃ」という固定種のカボチャ。
僕と彼女の個人的な感想ですけど、この品種、普通のF1カボチャと全くそん色ないか、もしかしたらそれ以上のレベルの完成された味でして、この品種以外のカボチャを導入する気は今のところありません。
なにより、固定種なので自家採種できるのがすごくいい!
最近のF1カボチャの種って、一粒40円とかいう法外な価格設定のものが多いので、自家採種で種がタダっていう点はこの品種の大きな魅力なのです。
さて、そんなすくなカボチャなのですが、
今年は、去年自家採種した種子を7.5cmポットに播いて、ひと月もしないうちに畑に定植し、現在は蔓が2mくらいにまで伸びてきました。
蔓の摘芯はせず、親蔓+小蔓2本の3本仕立てで、株数は10本です。
種まき日は4月6日で、定植日は5月2日だったので、結構いいペースで成長している感じ。
早植えのおかげでネキリムシやウリハムシの害も回避できています。
(一方で、5月中旬に植え付けたトマトとナスは、ネキリムシの害をかなりひどく受けて、10%くらいの苗がやられました(泣)ネキリムシの害を防ぐには、5月の最初の週までにはマルチを張ってしまうのが最もいいようです)
で、
今年のカボチャはさらにひとひねりありまして、普通なら刈草とか藁を敷いてその上を這わせるところを、少し工夫して省力化を狙っています。
そのひとひねりというのがコレ↓
ホワイトクローバーのマルチングです。
この場所、昨年の秋にトラクターで耕してまっさらにしたところに、すぐにクローバーの種を播きまして、5月ごろには数本のアザミなどを除きほぼクローバーの単一植生になりました。
カボチャの畝は、この単一植生のピッチリすぐ横に作ったので、カボチャの蔓が畝から出るとそのままクローバーの絨毯にダイブ!って感じになっています。
昨年の経験から、すくなかぼちゃの蔓はMaxで8mくらい伸びることがわかりましたので、絨毯の幅は6mほど取り、蔓が絨毯から脱出したら折り返してまた絨毯に戻るようなイメージで栽培していきます。
今のところ、クローバーの単一植生化に成功したことで除草の手間がめっちゃ削減されていますし、カボチャの蔓はヒゲがいい感じに絡んで安定感があります。刈草を敷き込んだ去年と比べると、ほぼ放置といっても過言ではないくらい手間もかかっていません。
さらに、これは全く予想していなかったのですけど、クローバーの植生の中って、テントウムシとかハナアブがかなり高密度で生息してるんですよね。
だからなのか、カボチャを植え付けて早々に、一株当たり3匹くらいのテントウムシの幼虫がとりついていました。
そのおかげで、今年のカボチャの苗はアブラムシが皆無で、初期のころからとてもすくすく育っていた感があります。
あと、これは昨年カボチャの畝を整理していてわかったことなのですが、カボチャの根ってかなり広い範囲に伸びるようなのです。だいたい株元から2mくらいの距離まで伸びるっぽい。
だから、このクローバーマルチの地下部では、カボチャの根がクローバの根にがっつり絡みつく感じになるはずなのです。
で、カボチャの根が2mにまで広がるのはおそらくあと1か月後くらいになると思うんだけど、その頃になるとクローバーが暑さで弱ってくると思うんですよね。
すると、これもおそらくなのだけど、クローバーの根の根粒が分解されて窒素分が大量に放出される感じになるはず。
その頃のカボチャは、実もたわわになって、土の肥料分も吸い尽くして、若干バテ気味で要追肥状態なわけ。
そこに、クローバーの根粒菌の栄養分がドカンと来るのですよ旦那・・・
っていう、壮大な希望的観測もしてます(笑)
実際はまあ、根粒菌効果とかはおまけでもいいのですけど、除草の手間&敷き藁が不要になったのと、益虫が大量に涌いたっていうことだけでも、クローバーマルチの効果は絶大でした。
特に益虫に関しては、来年のナスの畝間はクローバーマルチでいこうってもう決めてるくらいすさまじい密度でしたからね。
ここからのクローバー&カボチャのコラボ。
かなり期待大です。
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