半月ほど前、裏の崖にある榎の立ち枯れにヒラタケが生えました。
この立ち枯れに野生のヒラタケが生えること自体は、もはや毎年の秋の恒例イベントになりつつあるのでそんなに驚くことでもなくなりましたけど、全くの放置状態の木から最高に美味な食材がひとりでに発生するってのは、何度体験しても嬉しい現象です。
そんなヒラタケなのですけど、今年の秋は、去年よりまるまるひと月も早く最初の塊が出てきたのですよね。
なので、最初の塊約2㎏を3日間というごく短期間のうちに収穫してしまった後も、まだまだ後続が出てくるのだろうと思って、ほぼ毎日チラチラ観察はしていたのです。
がしかし、その後10日ほど経過しても後続は一向に現れず、「もしかして今年のヒラタケはあれで終わりだったの?」と諦めかけ、ここ数日は観察もないがしろになりつつあったのでした。
ところが、本日の昼、僕が雇われの仕事から昼飯休憩で一時帰宅すると、彼女がなにやらニヤニヤしながら「裏見にいってみ」というのでわけを聞くと、あの榎から後続のヒラタケが出ているらしい。
すぐに長靴を履いて裏に行って崖を覗いてみると、
わさわさわさわさ・・・
めっちゃ出てるんだけどwww
と、思わず笑っちゃうレベルで発生してました。
しかも完璧にジャストな採りどき。
これを逃すと、明日にはもうかなりデカくなっちゃうやつです。
前回のフライング気味な発生のときも、今回も、彼女の「何となく見にいってみた」に超救われた形となりました。
どちらも、キノコの声が聞こえたのか?というレベルの絶妙なタイミングでの発見でしたし、実際、目に見えるもの以外はあまり信じない僕とは違い、スピリチュアル的な感性を持った彼女には潜在意識的なレベルで、“声が聞こえた”のかもしれません。
まあそんなわけで、
昼飯を食べ終え、僕が職場に戻る前に二人で崖に行って、ひとかご分収穫してしまいました。まだちょっと大きめのシメジくらいの大きさだけど、大きくなりすぎるよりは少し若いくらいの方が高級感があって美味しいのですよね。
その後、夕飯のヒラタケを楽しみに午後の仕事を消化し、
帰宅後、このふざけた量のキノコを全部(笑)、バター醤油で炒めて賞味しました。
フライパンはあまり動かさず、焼き目を付ける感じで炒め、最後に醤油をひと回ししただけのシンプル料理ですけど、なんだかんだこれが一番おいしい調理法だと思います。
この量でたぶん、市販のシメジ3パック分くらいでしょうか。
野菜にしてもそうだけど、最近の僕らの食生活が、単品をドカッと大量に食うスタイルになってるのは気のせいじゃないよな・・・
まあそれでも意外とペロッていけちゃうのが、採れたてで新鮮な食材のすごいところなのです。
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