今年も野生のヒラタケが採れた

畑のいろいろ

母屋の裏のハケ(崖)にある榎の立ち枯れに、今年も野生のヒラタケが生えました。

昨年と全く同じ木の、ほとんど同じ場所から生えています。

違うことといえば、昨年よりまるまるひと月以上も早く生えだしたということです。記録によると、昨年この立ち枯れにヒラタケが生えたのは11月後半の晩秋のころだったので、それに比べると今年はとても早いといえます。

今年の秋は雨や曇りの日が多く、気温も低めで、最近はもう薪ストーブに火がともっていますから、ヒラタケが生えてもおかしくはないのかもしれませんが、それにしても、一か月以上も早いとなると、見落としの恐れは十分にありました。

実際のところ、今回このヒラタケを発見したのは僕ではなく、母屋横の二層式洗濯機で洗濯をしていた彼女が、注水を待つ間、半月くらい前に伐採され、ほかの樹木にもたれかかって見苦しくなっていた竹を崖下に落としていた時でした。

僕の中では、「ヒラタケは11月でしょ」っていう先入観があったので、完全にノーマークだったところに、彼女のファインプレーで救われた形です。

というのも、ヒラタケの成長速度はすさまじく、一日で倍ほどの大きさに成長するからなのです。

例えばこの写真のシメジみたいなやつ。これが一日で2枚目の写真くらいの大きさになります。

昨年の経験から言うと、ヒラタケの美味しいタイミングは、上のシメジ状態から24時間後、2枚目の写真のもののように傘の直径が7cmくらいになった時です。この状態からさらに1日置くと、もう味が抜けて、虫にも食われて、あんまりおいしくないのです。

そういう意味では、昨日、シメジ状態で生えているのを発見できたのはとても幸運でした。あと2日遅かったら、一株丸ごとふいにしてしまうとこでした。

そんなわけで、本日のお昼は、採れたてのヒラタケと春に畑で採れたニンニクでスパゲッティーにしました。

味付けはバターと醤油だけで、カツオや昆布などの出汁は入れていないのですけど、ヒラタケから鶏肉っぽい風味の非常に濃厚なうまみが出るので、出汁は全然いらないです。

食感はほぼエリンギと同じで、歯ごたえは結構あります。といっても、嫌な硬さでは全くない。

つまり、食材として超優秀なのです。このキノコ。

僕、昔っから椎茸が超苦手で、特に干したやつなんかは数多ある食材の中で一番の宿敵といっても過言ではないのですが、そんな僕でもヒラタケは全然ばくばくイケます。むしろ毎日でも食べたいくらい。

  

今のところ、シメジ状態の株が2個、指の先くらいの小さな原基が5個くらいあり、さらにこれから原基が出てきそうなふくらみが10個以上確認できたので、これからしばらくは絶え間なく収穫できそうな予感。

昨年の収穫が11月下旬だったことを考えると、時期的には、あと一か月は生え続けてもおかしくはないかもしれません。

この美味きキノコがあと一か月も採れつづけるとか、控えめに言って、最高です。

コメント