黒田五寸と春蒔五寸の雑種集団をつくるため、母本選抜する

ニンジン

今年のニンジンは、うちで自家採種を続けている春蒔五寸と購入した黒田五寸の2品種を育てています。

どちらの品種も、8月の初旬に蒔いたものが11月初旬ごろから収穫できていて、最近は毎朝5、6本を畑から引っこ抜いてきてコールドプレスジュースにして飲むのを日課にしてます。採りたて&しぼりたてのジュースはマジで美味い!

さて、そんなニンジンなのですけど、今まで僕の中で黒田五寸は香りが強すぎなイメージがあって、去年、一昨年と二年連続で栽培していませんでした。それがどういうわけか、今年の黒田五寸はかなりマイルドに感じたのですよ。これなら全然イケるじゃんって。

もしかすると、数年前に育てたところの土とか、その年の気候が悪かったのかな?とか思いまして、来年からは黒田もたくさん育ててもいいかもしれないと考え始めています。夏播き冬取りの作型の場合、生育の良さは黒田五寸の方が優れていますからね。

となると、今年はこの黒田から種を採る必要が出てくるな、と思ったのですけど、せっかく種採りを続けている春蒔五寸もあることだし、いっそのこと、黒田と春蒔を同じ種採り畝に植えて、雑種集団を作ってみたらよくない?と面白いことを思いつきました。

黒田五寸も春蒔五寸も、品種として確立されてからすでに随分長い時間が経っている品種なので、両者をあえて交雑させることで、混血で強勢な集団が得られるのでは?と思ったのです。

左9本が黒田五寸、右5本が春蒔五寸

今年のニンジン畝は二品種合わせて25mの長さで、株間8cmくらいの2条植なので、本数にして600本くらいはあるはずなんですが、秋から飲み始めた朝の根菜ジュースがあまりに美味しくて、この調子で毎日飲み続けると、たぶん1月いっぱいでニンジンが枯渇しそうなんですよね。

そこで、来年のニンジン畝は今年の2倍の総延長50mにして、もっと大量に栽培し、秋から春まで毎日気兼ねなく湯水のごとくコールドプレスジュースを飲みまくるぞ!と贅沢な計画をたてています。

そうなると採種株に求められるのは、形の綺麗さというより、強健で太りがよくボリューミーであることが第一となります。それが雑種集団を作ろうと思った理由の一つでもあります。どうせジュースになるのなら、個体ごとのばらつきはいくらか多くても、全体として収量が良ければいいじゃんか、ということです。なので選抜基準は形にはあまりこだわらず、葉の勢いや根の太りを優先しました。

選抜したニンジンを頭まで土に埋めて、あとからビニールマルチをかぶせた。

ここから種が採れるまで7ヶ月の長期戦となるので、一応ビニールマルチはしておきました。これで草との戦いは少しマシになるはず。

母本の株数は、黒田7本の春蒔5本で12本。少ないようにも感じますが、二品種の系統があるので、こんなもんで大丈夫かなと。

来年以降、継代を重ね、系統選抜的な段階になったら、50株くらい選抜して植えて、オリジナルな品種を作ってみても面白いかもしれません。

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