白菜を蔵へ

ハクサイ

僕らの暮らしているエリアは、谷筋ということもあってか、関東にしては割と寒くなります。

どのくらい寒いかというと、白菜がノーガードでギリ冬を越せないくらい。

定番の対策として外葉を持ち上げて紐で鉢巻きにしても、寒波の日には中まで結構がっつり凍っちゃうので、外側をだいぶ犠牲にして、元の大きさの40%くらいになったやつなら何とか2月まで持つかなという感じ。

まあ、内側の40%が一番おいしいところではあるので、僕的にはそれだけ食べられれば万々歳なのだけど、あとの60%を最初から見捨ててしまうのは贅沢っちゃあ贅沢なわけで。

鍋とかだったら、ある程度外側まで入れても美味いしね。

というわけで今年は、暮れの大寒波が来る前に、畑に残った白菜を全部収穫して、土蔵に収納してみることにしました。

土蔵というのはほんとによくできていて、夏も冬も体感的には寒い空間なのですが、土壁の緩衝能によって大寒波の夜でもモノが凍らないくらいなちょうどいい低温が保たれるようになっています。

つまり、白菜やキャベツなどの保存にはもってこいの環境なわけです。

他にもたとえばジャガイモなんかは、段ボールに入れてそのまま置いておくだけで、芽もあまり出ず、凍らず、来年の種用として十分使えるクオリティーで保存できるのですよ。

今のところ2年連続で自家採種イモを種にしていい成果を収めていますが、種の保存に特別なことはしてなくて、ただ蔵に入れといただけ。

夏は夏で、種ニンニクの夏越しも、蔵だとすごく具合がいいです。

二階の松の梁にはシロアリが侵入してるような古い蔵( 彼女家の言い伝えによると築300年らしい!)だけど、まだまだ現役で僕らの畑生活を支えてくれているのでした。

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