必須なのかはわからないけど、ベースコンクリートのレイタンスを除去する

小屋建設

先週の水曜日に生コンを打ち込んだ倉庫のベース(フーチング)、丸々4日経ったので、養生用のプチプチシートを外しました。

打設当日から今日まで、プチプチで覆った内側の鉄筋部分に最高最低温度計を設置し、主に最低温度を計っていました。コンクリートの凍結が心配だったからなのですが、温度計の数値によると夜間の温度は最低でも3度までしか下がらなかったようです。

外気温がマイナス1度まで下がった日もありましたが、プチプチ一枚で3度を維持できたのは意外でした。もともと氷点下にさえならなければいいくらいの気落ちでプチプチを使ったので。

逆に、晴れた日の昼間は、プチプチシートの中が温室のようになり、外気温より7度ほど高くなっていました。

大体の数値ですが、日平均温度としては8度くらいになっていたと思います。

コンクリートは、 圧縮強度5N/mm2になれば型枠を外したり凍結防止のための養生を打ち切ってもいいらしく、その強度発現に必要な日数は、今回使った強度27のコンクリートの場合、温度5度で3.5日なので、平均温度8度(コンクリートの温度は水和熱のためもうちょっと高いはず)で丸々4日置いた本日、養生を打ち切ることにしました。

夜間で+4度、昼間は+7度の保温効果が得られたのは、

「プチプチこれめっちゃ安くていいじゃん。ブルーシートより全然安いし」

っていう理由でプチプチを選んだ僕としては、なかなかうれしい発見でした。

レイタンス除去やってみた

本日は養生を外したコンクリートに立ち上がりの型枠を組み込む前に、「レイタンス除去」というひと手間を加えることにしました。

レイタンスというのは、コンクリートを打ち込む際に表面に浮かび上がってくるセメントの微粉のことで、この微粉の層があると、ベースと立ち上がりの間に脆弱な層ができて、少し悪影響があるらしいのです。

もっとも、住宅の基礎くらいの構造物なら、このレイタンスが致命的な悪影響を及ぼすことはないらしく、レイタンスを除去する基礎屋さんはほとんどいないそうです。

レイタンスとか気にしてたら、天端レベラーとかもろセメントの微粉じゃねって話になるので、除去してもしなくてもそんな変わんないよなと僕も思いました。

が、ここの所、僕的に未知の物質であるコンクリートへの興味が治まりませんで、そもそもレイタンス見てみたいよねっていうことで、レイタンス除去する方向で脳内閣議決定がなされました。

DIYならではの過剰な作業です。はい。

ま、ディスクグラインダーにカップブラシつけて削っただけですけどね。

白いとこがセメントの層で、厚さは1㎜あるかないかといった感じ。黒いところは削って骨材が露出したところ

削る前は、「え、レイタンスってどれがレイタンスなん?」って感じだったのですが、削ってみると確かに、セメントの微粉だけで骨材がない層があります。ただ、そのレイタンスと思われる層でも結構な硬さがありましたので、それが基礎の脆弱な部位になるとは一概には言えないなと思いました。

一方、セメントの層を少し削ると骨材が露出してきて、そのあたりからカップブラシでは削れないくらいに硬くなってきたのは確かなので、より高強度な打継面を目指すなら、レイタンス除去はそれなりに効果がある手法だといえるかもしれません。

作業自体は、粉じんがすごいことを除けば、そんなに大変ではなかったです。ベース全面ではなく立ち上がりの幅だけを削るだけですので。

まあ手で除去してたら大変だと思うけど、グラインダーならすぐでした。

削ったところの境がうっすらとわかる

このあと、鉄筋に付着したコンクリートを削り落として、鉄筋の芯を確認して、アンカーボルト類が問題なく設置できるかを確認しておきました。

鉄筋はほとんどの部分で芯に来ていました。

が、鉄筋が芯に来ているということは、アンカーボルトが鉄筋と干渉して芯に来なくなるということでもあります。

主筋の位置は、何も考えずに芯にしてしまったのですが、今考えると芯から2cmくらいずらせばよかったかなと思いました。2cmくらいならかぶり厚さも確保できるし。

ま、今回のところは基礎の形状も単純なこともあり、手でグイッと曲げてやればアンカーを芯に持ってくることができそうなので、大丈夫そうです。

鉄筋に付着したコンクリートは、想像以上に強く付着していて、カップブラシで取るのにも結構手間取りました。

これがアンカーボルトのねじ山に付着していたらと思うと、なかなか面倒なことになりそうです。次回、立ち上がり部位を打設するときには、アンカーボルトのテープ養生が必須だと思いました。

当初計画では、ポンプ車を呼んで、倉庫と家の基礎を一気に打設しようかとも考えていましたが、練習を兼ねて倉庫のほうを先にやってよかったです。

鉄筋の位置とか、色々と勉強になることが多かったので。

次回は、来週の月曜あたりに立ち上がりを打設する予定です。

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