脱走する猫。引き戸に鍵をつける。

母屋リフォーム

今年の夏ごろから、2歳半になる猫のつゆさんが、リビングの引き戸を勝手に開けて脱走するようになりました。

つゆさんは、生後三か月ごろに畑で捕まえてからずっと、基本的にリビングと寝室から出さないようにしていましたが、脱走癖が付いてからというもの、僕らが買い物から帰ってきて玄関を開けると、「え、あんたなんで廊下にいるん?」となることがしばしばありました。

最初のうちは引き戸の前にゴミ箱を置いたり、細い角材を枠側につけて引き戸と枠の隙間をなくし、爪が引っ掛からないようにしたりして防衛してはいましたが、どちらの作戦も一週間くらいで攻略されてしまいました。爪が引っ掛からずとも、粘り強くカリカリし続けていると肉球の摩擦で扉が開いてしまうようなのです。

「引き戸=強引にカリカリやれば開くもの」という等式がつゆさんの頭の中で出来上がってしまった後ではもうだめですね。自力で扉を開けられる快感と、その先にある未知の空間への好奇心ために、かなりしつこくチャレンジし続けるようになってしまいました。

このままだと、僕らの見ていない隙に玄関の引き戸を開けて屋外に出てしまうことも起きかねない!!

ということで、早急に根本的な対策をとることに。

いろいろ検討した結果、中からも外からも開けられる鍵的なものを付けようということになりましたが、そもそもそんなアイテムあるんかいな?というのが最初に思ったことです。

どっちからも開けられたら、それ、鍵の意味ないよね?っていう。

ですが、ググってみると、

あったんですねそういう鍵が。

「両面サムターン錠」という名称で、引き戸に後付けできそうなアイテムがありました。

正直、猫の脱走防止以外に使い道が全く思い浮かばない謎アイテムなのですけど、既製品があってよかった!

ということで、早速そのサムターン錠を3セット(リビング用、キッチン用、洗面所用)ポチりまして、鑿やドリルなどを駆使して施工しました。

最初に基準となる芯墨を決めて、あとはサムターン錠付属の図面どおりに墨をすれば、施工難易度はそんなに高くないですね。とにかく多少面倒でも墨を正確にするのが一番の近道だと思います。

小屋づくりで体得した、芯墨から~mmみたいな感覚は、僕のDIYの精度をだいぶ向上させてくれている気がしました。

道具は、電動ドリルに36mmと22mmのビット、あと4分の鑿があればOKでした。

黒いポチが施錠位置。脱走を邪魔されてダークになったつゆさんの心の色をあらわしています(笑)

現在、このサムターン錠を設置してから2か月が経ちましたが、脱走防止の効果は抜群です。

というか、つゆさんがどう頑張ってもこれを開けるのは不可能ですね。

最初のうちはしつこくカリカリやっていましたけど、最近は「引き戸=開けられない」という風に思い込んでいるのか、開けようとチャレンジすることすらしなくなってきました。

ごくたまに、人間が施錠を忘れた隙に脱走というパターンがありましたが、 最近は人間側でも「引き戸は締めたら鍵をひねる」っていうのが定着してきて、それも少なくなったかな。

まあ、うちに遊びに来る友人たちはいまだに戸惑っていますけど(笑)

  

あ、それで今回の件に関して、思うこともありました。

市道まで100m近く私道が続き、山と川と畑に囲まれたこのうちで、猫を完全室内飼いでリビングに閉じ込めるのはどうなのか?とか。

でも、猫エイズとか白血病とかの罹患リスクを考えると外に出すのも考え物だし、外と中を行き来する猫に人間側が合わせるとなると、扉の開け閉めやダニ対策だけをとってもだいぶ面倒だよなというのもあり、つゆさんのリビング監禁生活は続けたいよねというのが、彼女と話し合った結論でした。

中と外、猫にとってどっちが幸せなのか?猫が言葉をしゃべれたら、ぜひ聞いてみたいことであります。

まあ、「ワイが出たいときは出せ。そんでワイが寒くなったら中に入れろ」とか言ってそうだけど(笑)

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