最近はほぼ毎日、夜の畑のパトロールに行っています。
というか、畑の空気や虫の声に包まれる感覚が好きすぎて、夜も畑に行きたくなってしまうんですね。気づいたら1時間ぐらい経っていたとか結構ザラです(笑)
彼女の実家の目の前がすぐ畑なのは、菜園好きの僕にとってこの上なく幸せなのです。
(畑があるという理由で、最近は彼女の実家に居候してますw)
で、本日もヘッドライトとピンセットを装備して、夜の畑をうろうろしてきたのですが、そこで衝撃の光景を目撃してしまいました。
ヨトウムシが天敵に襲われているところを!!!
今年はニンジンにヨトウムシが発生していまして、夜のパトロールでのヨトウムシ退治はもはやルーティンみたくなっています。
老齢の茶色いヨトウムシは、昼間は土の中や地際に隠れる習性があるので見つけづらいですが、夜、葉の上で犯行に及んでいるのを見つけるのは超簡単。
「あの、ちょっと言いづらいんだけど、その茶色い体色、完全に仇になってますよ」
と教えてあげたいぐらい、すぐ見つかります。
で、僕は今日もいつも通りにルーティン作業をしていたわけです。
そんなルーティンワーク最中に僕は見てしまったんです。
茶色い何かがヨトウムシに接近するのを!
最初は、
ガガンボか何かがヘッドライトの光に寄ってきたのかな?
と思ったんですが、違いました。
そいつは確実にヨトウムシを襲っていたのです。
夜のパトロールにはコンデジしか持っていかないので、シャッタースピードや感度の設定にまごつき、あまりいいい写真は採れませんでしたが、それでも決定的瞬間は写真に納めました!
完全に寄生バチです。
寄生バチってこんなに細いんですね。
夜に狩りをするのも初めて知りました。
あと、いままでの僕のイメージとしては、芋虫に気づかれないようにしらっと卵を産みつけて、幼虫がじわじわ芋虫の体を食べるという感じでしたが、実際の現場はもう「格闘」ですわ。これ。
そして力の差は歴然。
ヨトウムシは一方的にやられる側で、ハチの方はこれでもかというほど執拗に攻撃していました。
さっきまでヨトウムシをつまんでは踏み潰していた僕も、最後はなぜかヨトウムシを応援していました(笑)
そのぐらい一方的な試合だったのです。
オビドロバチの狩りを目撃した時も実感しましたけど、畑にいわゆる害虫と呼ばれる虫がいれば、それを餌にしている益虫もいて、彼らは日々自分たちの生活を営んでいます。
目につく害虫の数が多いので、
「ホントに天敵とかいるの?」
と疑いたくなりますが、天敵はホントにいて、黙々と自分のするべき仕事をしています。
たぶん、天敵たちがいなくなった畑では虫害はもっと酷くなるでしょう。
逆に言えば、天敵がいるからこそ、虫害がこの程度で済んでいる。という言い方もできるでしょう。
農薬を使ってしまえば、害虫は簡単に殺せます。
でもそれは、害虫を食べて命を繋いでいる天敵もまた殺してしまうということ。
天敵が涵養されていない畑では、農薬に頼らなければ何も育たなくなるでしょう。
それでまた農薬を使うという負のループ。
少なくとも僕の菜園にはそんな無機質なループを持ち込みたくはないですね。
今日みたいな面白い光景も見れなくなってしまいますから。
コメント
こんばんは、初めてコメント致します。
大分県で趣味の野菜づくりをしております、佐世と
申します。
今年初めてそら豆の種をまいたので自家採種に
ついて調べていたらこちらのページにたどり着きました。
今年の春はスナップエンドウを自家採種したのですが、
なかなか莢が干からびず、カビが生えるくらいまで
つるにならせっ放しだったのですが、わりと若い時期
に採取しても大丈夫そうですね。とても勉強になりました。
ありがとうございました。
理想は、蔓の上でカラカラになるまで放置なのでしょうけどね。
日本の気候だと、梅雨が避けられませんのでなかなかそうはいきませんよね。
あ、それとソラマメに関してはサヤごと乾燥させた方がカビが生えにくい気がします!