今年は畑の空いているところで「甲州とうもろこし」というとうもろこしを栽培していました。
この品種はフリントコーンといって、主に粉用に使うものでして、スイートコーンのように食べても美味しくない品種。
かといって、うちにとうもろこしを粉にできそうな道具はなく、じゃあ何のために植えてんだっていいますと、
それは、「鳥たちのため」なのです。
うちの周りは杉や檜の人工林ばかりで、鳥たちが冬の間に食料にできるようなどんぐりなどがあまり生えていません。
なので、穀物的なものを少し栽培して、鳥たちの冬の糧にしてやろうと思ったのです。
とうもろこしを選んだのは、昔僕の家でハトの餌を野鳥に与えたときに、とうもろこしだけが真っ先になくなっていたから。
そのときそこに来ていたのはカケスとガビチョウだったと思うのですが、そいつらはとうもろこしを好んで食べていたのでした。
味がわかるのか?それともカロリーが高いのがわかるのか?
ともかく野鳥界ではとうもろこしが一番人気なんだよね。
栽培してみてわかったのですが、このとうもろこし、めっちゃデカくなります。
花のところで2.8mぐらいあります。
見上げる高さです。
播種日は5月15日、株間40cmで3粒播きして、特に間引きはしなかったのでほとんど2本立か3本立ちになりました。
草取りと土寄せを一回したぐらいで、肥料もやらず、放置してました。
途中までは、高さの割に全然倒れずに順調に生育してましたが、7月の終わりごろに、はぐれ猿3匹に襲撃されまして、何本か折れたり倒伏したり実がもがれたりしていました。
うちの畑には猿はめったに来ませんが、何年かに一度、群れからはぐれた猿が迷い込んできます。
猿たちとしては、スイートコーンかと思ったら、フリントコーンの不味いやつだったなんて、お気の毒です(笑)
いまどきフリントコーンなんて栽培してる人も少ないでしょうから、猿も驚いたでしょうね。
もともと鳥のためのものだし、数本ぐらい猿にやってもいいかなとあまり気にしませんでした。
それに結構本数を植えていたので、3匹の猿にやられても十分なほどの収穫がありましたしね。
虫食いについても、猿と同様気にしてません。鳥の餌なので。
でも、スイートコーンに比べるとアワノメイガの害は圧倒的に少ない気がします。
硬いから?それとも美味しくないから?
理由は謎です。
この時期にスイートコーンを無農薬で育てたら、絶対アワノメイガに食われまくるのになあ。
想像以上にデカくて、放置してても結構ちゃんと収穫できるので、来年は、今年自家採種した種を使って、もうちょっとたくさん栽培してみる予定です。
3m近い高さを支える強靭な根は、緑肥的な効果もありそうだしね。
甲州とうもろこし、
空いてる場所に植えとく分には、なかなか有用な作物かもしれません。
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