前回の続き。
すべてのビスとセパの板ナットを取り外し、控え杭、フォームタイ、単管等を撤去した後、ついに型枠をはずす時がやってきました。
ジャンカ出てませんように!!!
と願いながら、ゴムハンマーで型枠を外側に向かって叩きます。
Pコーンのボルトが引っかかるのですんなりとは外れませんが、だいたい外れそうになったところから手でぐいぐい引っ張ると、バコっと外れました。すると、
!!!
ウソだろ?!
これは。。。
もう、、、
プロかよ。。。
いやいやいや、
綺麗すぎだろ!!
って、自分でも驚くぐらい綺麗なコンクリートの肌が出てきました。
もっとこう、なんというか、DIY感漂った仕上がりになるかと想像してたのですが、想像をはるかに超えていい感じに出来上がっていました。これもうデザイナーズマンションの壁やん。
空気の穴(あばたっていうの?)は、キドニービーンズほどの大きさのが平均5個/1.8m幅って感じ。
今回のコンクリートは、水コンクリート比が50・スランプが15なので、割と粘っこい配合でしたが、入念にバイブレーターをかけたのが功を奏し、穴は最小限にとどまりました。
また、遣り方から基礎の通りを確認するための糸を張って位置を確認したところ、位置ずれはほぼ無し。
立ち上がり組立時に、型枠の位置をベースコンクリートに墨だししたのがよかったのだと思います。
控え杭を打つ前に水平器で垂直見ながら調整もしたし。
入念にやってマジ良かった。
「ちょっとの手抜きが大きなずれになる」
それを意識して作業し、ちゃんと結果で帰ってきたのがうれしすぎる!!!
まあそれにしても、職人さんに頼んでこれが出来上がってきても、なにも文句言わずに、ありがとうございましたーって代金払うレベルですよこれ。
完全なる成功です!
よかったー!!!
ボイド管のとこはどうなった?
前回の記事でも書いた通り、ボイド管の仕込み方は自己流でやってみました。
なので、ボイド管周りにジャンカ入んないかな?とか、ボイド管がコンクリートの浮力でずれてたらどうしようとか、いろいろ心配はありました。
が、
結果的にボイド管はちゃんと保持されていて、ずれもありませんでした。ボイド管周りに大きなジャンカができることもなく、非常にいい感じじゃないでしょうか?
コンクリートのノロが流れ込んでいましたが、これは後でボイド管を外す時にタガネではつれば問題なし。
今思うと、ボイド管の切り口はテープでふさいでおくべきでしたけどね。
家の基礎の時はそうしよう。
2cmの隙間をテープで隠ぺいしたとこは?
角のところは型枠の割り付けの都合上、2cm幅の大きな隙間がありました。
その隙間は、アルミテープを2重張りしてふさいだだけだったのですが、そこはこんな感じになりました↓
ちゃんと綺麗に塞がってるではないか!!!
テープ侮るべからず。
天端レベルは?
型枠等の仮設資材を片付けた後、しばし昼飯休憩をはさみ、その後は1時間ぐらい細部の観察をしたり、写真撮ったり、意味もなく鏡面をなでたりしてました(笑)
いやー俺、天才なのかなー?
これもう基礎屋なれるんじゃね?
とか思いながらw
がしかし、
暗くなってからレーザーで天端のレベルをみると・・・
誤差結構でてるよねこれ?
っていう事実が判明しました。
いや、養生中から気づいてたんですよ。
天端レベラーの収縮度合いが、場所によってかなり差があることに。
レベラーって、厚さ1cmあたり1.5mmくらい収縮するっぽくて、今回の場合、レベラーの厚さは場所によって5mm~15mmくらいの幅があったので、収縮の差が2mmほど生じてしまったようです。
それにプラスして、ビスの誤差が±1㎜ほどあったので、一番低いところと一番高い所では5mm強の誤差が生じてしまいました。
レベラーの流動性をちょっと過信してたし、収縮を想定してなかったのでレベラーの下地となるコンクリートの水平出しが雑だったのが原因だと思われます。
次回は、レベラーの前の段階で、これでもかというくらいに水平を出しておこうと心に刻みました。
で、
こうなったら仕方あるまい。
削るしかないよね!
ってことで、
使い古しのダイヤモンド砥石でコツコツ削ることにしました。
1mm2mmの厚さをグラインダーで削るのは怖すぎたので、人力です。
奇跡的に、4隅のレベルの誤差は2mmあるかないかだったので、高いところを削り落とすだけで、全体としては基準点から±2mmくらいの段差が緩やかにつながるような感じに収まりそうでした。
最初は、普通に砥石の面直しみたいに削ってて、
あ、これいつまでも終わらない系のやつだ・・・
と絶望しそうになったのですが、途中から砥石をスクレーパーみたいに使ってみたら割と簡単に削れました。
要らなくなった自動カンナの刃をスキ銑みたいに改造すればこの作業専用の道具作れそうだよなーとも思いました。
そういうちゃんとした道具があればそれほど時間はかからなそう。
でもまあ、冬の夜にやる作業じゃないよねこれ。
めっちゃ悴んだし。コンクリのアルカリ成分のおかげで手がおじいちゃんの手みたいになったし(笑)
高い所は二か所あって、どちらも1.5mくらいの範囲だったので、1時間ほど作業して、何とか±2mmまで追い込めました。それ以上追い込むとなると削る箇所が膨大になるので、その辺でやめておきました。
基礎の総延長18mで誤差±2mmなら、そんなに問題はないでしょう。たしか新築の傾きの許容差が約10mm/3.62mだった気がするので、それに比べればまあ上出来だと思います。材木の刻みで微調整もできるだろうし。
でもたぶん、プロはこういうとこの追い込み具合が違うんだろーなー。
と、あらためてプロと素人の差を思い知らされたのでした。
次の記事では、この他の反省点などを列挙し、次回のコンクリ作業に生かすための改善点を見つけてみたいと思います。
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