倉庫の刻み作業は、土台と胴差が終わり、今週は折り返し地点である小屋梁にとりかかったところ。
小屋梁は渡り腮で組み、上梁は檜の八寸、桁(渡り腮だと下梁と呼ぶことが多いらしい)は杉の八寸です。
道具の使い方とかにも慣れてきて、結構いい感じに進んでんなーと思っていたのですが、
3本目の小屋梁を終盤まで終え、「さて、あとは両端を切り落としてこの一本は完成だー!」と、丸のこを当てようとした瞬間、妙な違和感を覚えました。
「あれ、なんかこっちの端、向こうの端より心なしか長くね?」
っていう。
そこで、両方の仕口から端の墨までの距離を測ると、片方が10mm長いことが判明しました。
今回の梁、まず4400mmの長さの両端の墨を出し、その墨を基準にして仕口の墨を出しました。左右は対象です。
つまり、端の墨から仕口までの距離も左右対称なはず。
やってもうた。
完全なる墨付けミスだわ・・・
いちおう念のため、両端の墨の距離を測ると、それは4400mmで合ってるし、もう片方の仕口の位置も問題ない。
これは完全に遺憾の意ですわ。
ミスったこと自体も遺憾の意なのですけども、我ながらなぜこうなったかが全く原因不明なのが超絶遺憾の意。
15mmピッチリ間違ってたとかなら、「あー指金の内側当てちゃったのかー」と原因がわかるから、まあいいんだけど。(いやよくないか・・・)
10mmってのがまじで謎。
30cmの目盛りを読み間違えたのか?
いやいやいや、そんな単純なミスする?(したからこうなった!)
って、自分への不信感がモリモリに沸いてくんのね。
自分不信すぎて、この後2本の梁はダブルチェックどころか、4回ぐらい墨の確認したかんね(笑)
で、
よりによって梁かよ・・・
これ、一丁2万円だよなー。しかも4400mm取れる材の在庫ってまだあるか?
と、材料の替えが利かないことに気づきさらに絶望し、その日はとりあえずここで作業を中断し、一晩考えた結果、
あ!!
下端の仕口は、まだ刻んでない桁のほうの仕口を10mmずらせば大丈夫じゃん。
それなら、上端の仕口は10mm左にずらして、ずれた分は埋木すればいっかー。面戸板の切り欠きは、面戸板を取り付けた後に10mm厚の板を埋め木して隠し釘しよ。
っていう方向で修正することにしました。
隠ぺい工作の結果はこんな感じ。
埋め木は同じ木の木っ端を10mm厚に切って、タイトボンドⅢという建築用にも使えるボンドで接着し、鉋で削りました。
ぱっと見、墨線間違えたのか?っていうくらいの見た目にはなったか(笑)
あと、なぜかこの梁に限って、最初にあけるはずのボルトの穴(芯から20mm)をまだあけていなかったのがよかったです。
いや、ボルトの穴をあけ忘れたとこからしてすでに気が抜けてたのかも。
まあ今回は構造的には問題ない部分だったので良かったけど、これからしばらくは確認に確認を重ねながら墨付け刻みをしてく方向で行く所存であります。
そんなわけで、トラブル発生でだいぶヒヤリとしながらも、梁五本の刻みを終えた今週でした。
来週は柱に突入だー!!
コメント