先週の日曜日の朝、出勤前にニューホワイト六片200株を収穫しました。
僕の職場は、社長が夜型だからというなかなかゆるーい理由で朝が遅く、始業が10時なので、朝に農作業ができて何かと都合がいいのです。
「田植えなので明日休みまーす」みたいなことも許されてるし。わりと農業ホワイトなの。
そんなわけで、
朝一で収穫したニューホワイト六片は、その日は丸一日晴天の畑に並べ、次の日の午前中に全て回収し、今は冒頭の写真の通り、蔵の軒下に吊るしてあります。
少し前に収穫した早生ニンニクと合わせて500個弱もありましたので、軒下の収納力にやや不安がありましたけど、大工の師匠や友人たちにあげたりして結構な数を減らし、うちの分はまあまあいい感じに収まりました。
さて、そんな今年のニンニクなのですけど、
遅く収穫したニューホワイトの方は、なんか微妙でした。
いや、まあ、全然だめだったとかそういうんじゃないんですけどね。
タネは自家採取でタダだったし、量的にもうちで消費する一年分にしては十分すぎるほど採れたし。
でもね、
茎が太いわりに玉が小さいというか、玉の大きさのわりに茎が太すぎるというか・・・
見た目が不恰好なのが多いのです。
生えてる段階では、「おお、この太さはなかなかいいんじゃない?」って思ったんだけどなあ。
掘ってみると、
あれ、なんか小さくね? てか、茎だけ異常に太くね?
ってなったのです。
で、茎が太すぎるとこを剥いてみると、中はこんな感じになっているのですよね↓
鱗片の保護葉がびよーんって伸びちゃってる。こういうのを「二次成長」と呼ぶらしいです。
ニンニクって、冬の寒さで花芽分化して鱗片が分かれ、その後の日長の長さで鱗片と保護葉の生育がコントロールされるらしいのだけど、気温と日長のバランスが崩れると、この「二次成長」ってのが起きるらしい。
そういう意味でいうと、今シーズンのニューホワイト六片はだめだめだった気がします。
まず、去年の秋は台風の雨が凄すぎて畑が全然乾かず、畝の準備が遅れ、それに伴って植え付けも11月の中旬にずれ込みました。いつも11月の頭に植え付けているので、かなりの遅植えになったわけ。
で、全体的に芽が出揃ったかどうかってころに本格的に冬到来。この段階で、葉っぱはせいぜい2枚しか出ていなかったのですね。
調べてもあまりよく分からないのだけど、もしもニンニクの花芽分化がグリーンプラントバーナリー型(ある程度大きくなってから寒さにあたらないと花芽分化しないタイプ)だったら、まずこの遅植えがダメだったのだと思う。
そして、冬到来かと思ったら、年明け以降の記録的な暖冬っていう。
寒地型のニューホワイトには、この暖冬は厳しかったはず。
その証拠に、全く花芽分化してなくて玉ねぎみたいなものも数個ありましたから。これは完全に寒さ不足ですねー↓
去年のは首が締まっててすっごいしゃんとしてたんだけどなー。
ま、気候には抗えないし、二次成長してるといっても、鱗片は案外影響を受けていないっぽくて、ニンニクとしては十分なのが取れたから良しとしよう。
二次成長が起きてないやつだけで来シーズン用の種球も確保できそうだし。
それに、二次成長してる鱗片も、種として使えんのかな?っていうのも実験してみたい気もするし。
まだまだいろいろと学ぶことが多いニンニク栽培です。
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