昨年、25mの畝に2条播きした落花生は、古新聞の袋満タンで2袋分となかなかの大豊作でした。
そして昨年は、収穫時にさやを取り外して、その後数日は軒下の犬走りのコンクリートの上に並べて干し、なかなか完璧な干し具合になりました。
さらに、干しあがった落花生のうち、今年の種用の分は殻つきのままかごに入れて風通しのいい玄関の棚の上に半年間保管していました。
そのおかげか、今年の落花生はかなり品質がよく、発芽率はほぼ100%近くなっています。
外の室外機の上に放置してた種を使った去年もそこそこいい発芽率でしたけど、今年はもっといい感じ。
一粒播きで全然問題ないレベルで生えたので、一安心です。
今年は「ふふふ、種は自家採種のが無尽蔵にあるのだよ」と調子に乗って、15mの畝×4に500粒以上播いていますので、二粒播きにしてたら間引きのロスがだいぶ出たはず。
500粒以上だと、容積的にはだいたい1ℓ位になるかんね。
そして今年は、総延長60mの畝で2条植えとなると除草が絶対間に合わないなと思ったので、黒マルチを使用することに。
このマルチは花が咲いてきたら取り除く予定。
タイミングが良ければ、ほぼ除草作業しないでいいはず。
そんな感じで、
出だし良好の落花生ですが、全体の5%くらいだけ、芽が正常に生えていないところもあるのですよね。
種が発芽していないってわけじゃないんだけど、なんか異常なの。
ネキリ虫が食ったのか?とも思ったのだけど、ちょっと違う感じ。
で、そういう芽を少しほじくってみると、発芽異常の犯人はどうやらコイツだったみたい↓
すっごいちっちゃくて、茶色の蟻。
調べてみると、キイロシリアゲアリっていうやつっぽいんだけど、小さすぎてちょっとわかんない。
蟻が落花生を食害するってのもあまり聞かない気もするけど、芽が出てこないところをほじくると、全部こうなっていて、ぽそぽそになったところにこの蟻がたかっていました。
ま、全体からすると5%だし、こんなこともあろうかと補植用のポット苗も作ってあるのだよ・・・
※追記
この記事から少し経って、補植用の苗を植えつけるときに、上述の異常な芽を掘り取ってみると、コメツキムシの幼虫が5割くらいの確率で発見されました。本当の犯人は蟻ではなく、コメツキムシの幼虫だったのかもしれません。コメツキムシにかじられる→弱ったタネに蟻が集まる、って感じなのかも。
デカすぎる落花生は、種としてどうなのか?
上に書いた通り、害虫や発芽不良などの不測の事態に備えて補植用の苗は別に作っていました。
でも、ただ苗を作るのじゃ面白くないので、ずっと気になっていたことを確かめるための実験も同時にやっていたのです。
それは、
「皮にひびが入るほど大きすぎる落花生は、種としてどうなのか?」
というもの。
千葉県の栽培指導書とかを見ると、大きすぎる過熟種子は発芽率が落ちるので使わないこと、ってなってるんだけど、
僕的に、デカいやつの方がむしろ栄養満点でよく発芽するんじゃない?って思っていたのです。大きい方が食べてもおいしい気がするし。
そこで、両者を選別してから別々に播いて様子を見ることににしました。
ポットは、7.5cmのやつを使い、土は畑の土を篩にかけたやつを使用。
過熟種子は20ポット、普通のは40ポット。計60ポットに一粒ずつ種をまきました。
種まき時にたっぷり水をやり、それ以降は発芽まで放置。
発芽後は土の表面が乾いてきたら軽く散水するって感じ。
種子の大きさ以外の条件は全く同じです。
そして10日ほど経った本日の様子がコレ↓
まず、普通の大きさの方は発芽率100%です。
一方で過熟種子の左は19/20で95%。
うーん。
過熟種子の方が5%低いけど・・・
この数だと誤差のレベルだよな。
そもそも、今年の自家採種種子、発芽率が良すぎだからなー。
まあ、よーく目を凝らすと、過熟種子の方が若干生育が遅いような気もするけど・・・
正直、千葉県の「過熟種子は発芽率が落ちるので使わないように」っていう説明は全然ぴんと来ない結果となりました。
逆に、「デカい方がよく生えるんじゃね?」っていう僕の仮説もはずれ。
一言でいうと、
過熟種子は普通の大きさのやつと遜色なく生えるから、使って大丈夫。
っていう感じ。
なんともパッとしない結果に(笑)
まあ何はともあれ、自家採種の種がここまで高品質だと、ちょっと嬉しくなりますね。
来年も再来年も、種を採り続けていこう。
そう強く思ったのでした。
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