庭の在来茶の木で紅茶を作る

畑のいろいろ

彼女の祖母が茶業家から嫁に来たということもあり、うちの敷地内には 所々にぽつぽつとお茶の木が生えています。

彼女の子供のころはもっとたくさん(全部あわせてで1町歩も!)あったらしいのですが、いつのころからか、品種のはっきりしない実生の茶の木の茶葉の買い取り手がいなくなり、それに伴ってだんだん手入れもされなくなり、やがて普通畑に転換したり売却したりして、今では畑の隅に4列、総延長40mほどの畝と、所々に点在する茂みを残すのみとなっています。そしてそのどれもが、経済樹齢をとっくに超えて、もはや古木の域に達していまして、葉はカサカサで、春に出てくる新芽は小さく、その量も少ないのです。

なので僕も彼女も、このお茶を利用する気は毛頭なくて、毎年毎年、ヤブガラシやママコノシリヌグイなどの厄介な蔓雑草に埋もれて、あまりにみすぼらしい感じになってようやく、電動バリカンで散髪するような感じで管理してきました。

が、

今年はふと、

「この茶葉で紅茶作ったらどうだろう?」

と思い付き、二人でかごいっぱい分の茶葉を手摘みして、一から紅茶を手づくりしてみました。

作業の流れとしてはこんな感じ↓

収穫。新芽の上から3枚目の葉の下で摘む。
日陰で干す。この日は曇りなので、外で干し、夜は玄関に取り込んだ。
16時間経過後、水分が抜けていい感じに萎凋してる。
干した茶葉をボールに入れ、ひたすら揉む。僕は茶汁が滴るほどに揉みまくった。彼女はほどほどに揉んでいた。揉むことで細胞が壊れ、茶葉に含まれる酸化酵素による発酵が起こる。
揉み込みが終わった茶葉は、ジップロックに入れて25℃の部屋で4時間放置。
4時間後、オーブンの天板に広げた茶葉はまだ緑がかなり残ってるけど、ネット情報によると、この段階ではこの色でいいらしい。香りはもうかなり紅茶。でも結構青臭い。
120℃のオーブンで10分加熱し、酵素の働きを止める。5分で天板の位置を入れ替えて熱の偏りをなくしてた。オーブンから漂う匂いは、もう完全に紅茶。
加熱完了。加熱前は緑が強かった茶葉の色は、加熱したことで黒みを増し、緑はかなり減った。
最後に天日で干し、カラカラになったところで瓶に密閉。
早速、出来立てほやほやの茶葉をポットに入れ、熱湯を注ぐと、色はすごくいい感じで、香りも結構紅茶。おそるおそる試飲してみると・・・

こ、これは、

完全に紅茶!!

それも、なかなかに美味い紅茶!

渋みや苦みは全然なくて、若干青臭い茶葉っぽさが、ちょうどいい感じのさわやかさ。

これには二人とも結構感動して、

「紅茶、普通に作れるじゃん。毎年の恒例行事にしようこれ」

と、来年以降、毎年作ることを即決したのでした。

僕的には、自分の思ってたよりだいぶちゃんと紅茶で、また一つ興味の対象が増えたというか、もうすでに新しいお茶の畝を作りたくなっています(笑)

畑、果樹と来て、ここでまさかのお茶栽培に片足を突っ込みそうな予感。

ちょっとそそられると、何でもかんでも育てたくなる癖、そろそろ自重しないと時間がいくらあっても足りなくなりそうです(苦笑)

コメント

  1. 塞翁 より:

    はじめまして!
    野生の虫について、面白く書いているので、興味深いです♪

    恋愛話も好きなので、年上彼女との出会いや熱愛の話が聞きたいです!