8月29日に播種した青首大根を収穫しました。
播種から65日ぐらいでの収穫です。
品種はトーホクの「秋祭」というF1品種。近所のコメリで買いました。
固定種の大蔵大根やUS秋づまり大根が軟腐病に罹り腐っていくのを横目に、何事もなく元気に生育してくれました。
耐病性はさすがにF1品種なだけあります。
味は普通の青首大根ですが、結構長くて太いので食べ出があります。
この畑で大根を育てるのはこれが初めて。
最初は石のめちゃめちゃ多いこの畑で大根がうまくいくかとても不安だったのですが、収穫してみれば、そんな心配は全くの取り越し苦労でした。
又根とかは全然発生せず、むしろ普通に売り物になるぐらい綺麗な大根が採れました。
今のところ短形の源助大根は5/5がまっすぐだったし、この秋祭も3/3がまっすぐで綺麗な大根です。
又根発生率は0%。
これでもう確信しましたね。
「大根十耕」は迷信だと。
菜園本とか種の袋にはだいたいこう書いてあります。
「大根十耕というように、大根を栽培する場所はよく耕して土塊や石などは取り除いておきます」
と。
そんなん、うちの畑じゃ不可能です(笑)
せいぜい表面の石を取り除くのが精いっぱい。
土の中まで石のない状態にしようと思ったら、10mの畝を作るだけでも一日かかります。
それに、10回も耕したら有機物の分解が進み過ぎて土が痩せちゃうんじゃないかなと思います。
今回の大根栽培の土づくりは、
大根をまく1か月前に、前作のエンドウ残渣とそこに生えていた雑草を漉き込んで、さらに15日前に分解促進を促す意味で1回、種まき直前に雑草の芽を一掃する意味で1回耕しました。
合わせて3回耕しただけです。
畝は15cmぐらいの高畝で、種まきの時に邪魔なので表面の石だけは軽く取り除きました。
それで全然十分でしたね。
大根とかニンジンとか長い根モノの野菜は、石の多い所だと綺麗に育たないイメージがありました。
「大根十耕」なんていうことわざもあるし。
でも、直径4cmの石ぐらいなら、野菜の根はそれを押しのけて成長する力を持っているようです。
今回の結果を踏まえると、大根栽培において石は全然重要なファクターじゃないと言い切れます。
何事も先人の教えとかに惑わされちゃダメですね。
自分でやってみないと。
余りの石の多さに、根モノをあきらめかけていましたが、今回の結果でだいぶ励まされた感があります。
まあ、石が多いと種まきの邪魔なのに変わりはないので、ゆるゆると10年ぐらいかけて石のない綺麗な畑を作れたらいいなと思います。
コメント
昔の記事にコメントすみません。
以前大根農家で働いてましたが、どうも芽がキレイに真っ直ぐ出たのが綺麗に育つようです。
それと今年自分で蒔いてやってましたが、傷がついたりするとどうも又ができる気がします。
ネズミか何かに噛られたやつが大体又ができました。
良くない刺激が入ると根の成長点がおかしくなるのかなお思いました。
“芽がきれいにでたのがまっすぐ育つ”は、ニンジンとかでもそんな気がします。
ねずみにかじられて又根というのは、地上部の刺激が地下に伝わってるということですよね!!それは面白い!
一方で、「根が石にぶつかる」っていうのは、根菜類にとってたいした刺激にはなっていない。というのが今の僕の持論です。
石だらけのうちの畑で、2シーズンにわたって、ニンジンと大根を計1000株くらい育てた印象としては、ですが。
あ、あと、ニンジンの場合、ネコブ線虫がいるとかなり又根になりますね。
僕の実家の菜園で父がニンジンをやっていた時は、毎年線虫害によってほとんど又根になってたのですが、僕が試しにソルゴー(線虫抑制種ではない、普通種)を育ててすき込んだところ、又根がほぼなくなって驚きました。それ以来、積極的に緑肥を土に入れて、微生物の多様性を維持するようになったらしいです。