毎年春に収穫し、秋にはそれを種にして栽培し続けてきたニンニクも、今年で6年目になりました。
いつもは10月の第二週ごろに植えるのが僕らの慣例となっていましたが、今年の秋はなかなか天気が安定せず、すっかりいつもの植え時を逃して、10月も終わりに近づいた今日、ようやく植え付けをすることになりました。
早生タイプのこの品種をこんなに遅く植えたことは初めてなので、どうなるか少し心配です。ま、ホワイト六片とかはいつも11月だから大丈夫だとは思うのだけど。
1年目は100円で3個入りのネットを2つ分で始まったのが、今年は約200個分の植え付け。毎年6の階乗ごとに増え続けるニンニクに嬉しくなって、2年前にはすでに600個くらいまで増殖させたりしてましたが、冷静になって考えると600個もいらないということに去年やっと気づきまして(遅いわ)、それからは20mの畝一本分まで縮小することになったのです。このくらいの数が、僕らと僕らの周りの友人たちの暮らしにちょうどいい感じなんですね。
肥料はひと月前に発酵鶏糞を規定量の半分ほどとだいぶ少なめに散布してトラクターで混和してあります。この元肥のみで収穫までいけます。肥料に関しては毎年これだけど問題はないです。この畑は隔年でソルゴーを生やして漉き込んでいるので、土の緩衝能が高い≒地力が高い、そんな印象な畑になってきています。
畝立ては当日で、畝高さは10cmくらい。ニンニクに関しては、真っ平らな畝よりも少し高めの畝があった方が生育がいい気がしてます。
植え付け間隔は20cmくらいで、まず僕が適当に棒を挿して穴をあけ、そこに彼女が種ニンニクを配って、穴の数だけ種を配り終えたら、二人で植え付けていくという流れ作業。さすがに6年目ともなると、畑までついてきた外猫と遊びながらダラダラやっても1時間もかからずに終わるようになってるなあ。
午後はサツマイモ堀り遠征へ
ニンニク植え付け作業は午前中に終わり、午後は彼女の昔からの友人宅(ちょっと離れた平野地域の地主の家)に軽トラを走らせました。今年はその友人宅の畑を借りて、僕らの畑史上初のサツマイモ栽培をしていて、今日はその収穫の日。
なぜわざわざ他人の遠くの畑でサツマイモ?というのには理由があって、僕らの住む山間部では、サツマイモを栽培すると必ず猪が来るっていうのが地元民ビッグデータ(サンプルサイズ4人とかだけどな)によって判明していて、彼女も、僕と合う以前に収穫前日のサツマイモを猪に献上したりしていまして、今まではあえて避けていた作物だったのです。
その点、友人宅の畑は、獣といえば猫と狸くらいしかいないような開けた平野部で、森林とも断絶されていて猪はまず来ない。しかも土質は関東ローム層でサツマイモには申し分ない。
そういうわけで、前々からイモ用に畑借りていい?っていう話はしてたんだけど、苗が手に入らなかったり忙しかったりで流れに流れ、5年目にしてやっと念願がかなっての自家製サツマイモ栽培となったのですよ。
品種はべにはるかで、5月終わりごろに約50本の苗を植え付けています。株間は45cmで植え方は斜め植えです。
左の畝はうちの薪ストーブの灰をバケツ一杯分撒き、右の畝は全くの無肥料です。どちらも追肥などは無し。
もともとこの畑は、友人が草抑えのためにトラクターをかけ続けていただけで、生えている雑草の感じを見る限りでは土はかなり痩せていたようですが、左右の畝どちらも地上部は想像を超えてめっちゃモコモコに育ちました。
栽培期間中の管理は、地主さんが畝の外周をたまにトラクター除草するほかは、僕らが8月中旬に一回除草&蔓返しに行ったのみで、ほぼほぼノータッチ栽培だったというのにこの育ちよう。サツマイモまぢつよい。
とくに、蔓返ししてからの2か月での成長はすごくて、9月に立ち寄ってみたときには「あれ、ひと月前に蔓返ししたよね?」と記憶を疑うほどにわさわさになってました。
で、今日ついに収穫となったわけですが、結果から言うと、たぶんだいぶ豊作でした。
たぶんというのは、初めてのサツマ栽培なので比較対象がないからなのだけど、50本のひょろい茎苗が100㎏のイモになったのだから十分豊作って言える結果だよねこれ。
かごは、まあこれぐらいあれば足りるだろうと考えて持ってったので、完全に僕の期待以上の収穫となりました。おそらく100㎏はあるはず。荷台に直積みした分は、うちに帰って土蔵に入れる際にオレンジかごに入れて4個分になったので、かご換算で計9個分も収穫できたことになります。
そして思っていたより1個1個がだいぶデカい(笑)
これに関してはもうちょいサイズが小さくてその分数が増えるとよかったなと思います。銀紙に包んで薪ストーブで焼くには500mlペットボトルはちょっとでかすぎだもん。
たぶん株間45cmがちょっと広すぎたのが原因です。来年は35cmくらいでもよさそうな気がしました。
灰の効果に関しては、灰を撒いた畝の方が収量は良いようです。全体的にイモが一回り太いように感じました。
あとはこれをどう保存するか、それが問題ですね。とりあえず蔵に入れたけど、蔵も12月には冷え切ってしまうから、何か他の場所を探さねば。
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