ニンニク記念日

ニンニク

ちょうど一年前の10月8日、僕たちは二人でニンニクの種を植えていました。

僕と彼女はその前日に出会ったばかりでした。

僕と彼女の共通の友人が、彼女の実家の広い庭を借りてキャンプイベントを開催していて、僕はそのイベントの参加者としてここに来たのです。

彼女の実家は名目上は農家なのですが、一年前は誰も畑をやっておらず、2反ほどの畑が耕作されずに放置されていました。それを見た僕はなぜだか何かを植えたくなってしまって、とりあえずニンニクならまだ間に合うし植えっぱなしでいいだろうということで、イベント終了後に近所のスーパーに行って、中国産の安いニンニクを2袋買ってきました。

前日のイベントが深夜まで続いていたので、他の友人たちはみな早々に帰ってしまい、結局彼女と僕の二人でそのニンニクを植えることになったのです。

出会ったばかりの、お互い何も知らない二人が、畑を耕してニンニクの種を植える。

今思うと。あれはなかなか不思議な状況でした。

でも彼女と僕はそのあとすぐに意気投合し、一緒に暮らすことになりました。

二人で植えたニンニクもすくすくと成長し、今年の5月に収穫できました。60個ぐらい採れたので、半分は食用にして、残りは種用として取っておきました。

そのニンニクは5月の初めに収穫となりました。かなり早生の品種みたい。

あの時二人でニンニクを植えていなければ、たぶん僕らは今もただの知人関係だったのかも。

安い中国産だったし、品種も不明だけれど、このニンニクは二人を繋ぎ合わせてくれた特別なニンニクなのです。

だから、僕らは毎年10月8日に、このニンニクの子孫を植えることにしました。

出会った日を忘れないように。

来年も再来年もずっと、二人で畑をできるように。

そしてこの平穏な日々が続くように願いを込めて。

ということで、今朝は早起きして、ニンニクを植えてきました。

98個の植え穴を開けといたら、「100個がいい」とか言い出して無理やり隅っこに増設してた。まあそこは通路なんですけどね。

途中までは普通に植えてたのだけど、

少し目を離すと「畝を跨いで2個ずつ植える早技を開発した!」とはしゃいでおりました。

ここは夏に調理用のトマトを栽培していたところ。

1か月前にトマト残渣と雑草をすきこみ、2週間前に発酵鶏糞を2ℓぐらいまいて耕しておきました。

10mの畝に二条植えで、株間は20cmぐらいとりました。

今回はマルチをしないので除草がしやすいように2条植えです。

それと、僕の経験上、ニンニクは少し高畝のほうが良い気がするので10cmぐらいの高さの畝にしました。

あと2週間ほどしたら、寒地系のニューホワイト6片を100個ほど植える予定です。

来年もニンニク食べ放題だといいなあ。

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