4月初旬から、だいたい一週間ごとの間隔を置いて、時期をずらしながら蒔いてきた極早生茶豆風味枝豆「げんき娘」は、7月中旬から収穫が始まり、それ以来現在まで途切れなく、毎日大量の収穫をもたらしてくれています。
現在収穫しているのは5月下旬に蒔いた分で、播種から75日くらい経っている感じ。梅雨が開けて天気が良くなったためか、極早生の標準日数で採れるようになってきましたねえ。
春に2000粒の大袋を開封した際は、「うわっ、これ蒔き切れんのか?」と少し不安になったのですけど、ずらし蒔きを続け、7月初旬になった時点で9割ほどを使い切り、現在はお盆蒔き晩秋どり用の200粒を残すのみ。
異常に雨が多く、明けるのも8月にずれ込んだ長い梅雨で、他のほとんどの作物が壊滅的な状態にある中で、枝豆と茄子だけはわりとちゃんと収穫出来ていまして、アジア原産の作物はやっぱ湿気に強いなーなんて思ったのでした。
ほんと、梅雨の間でも枝豆だけは大量に採れてたのはマジで助かった。
が、しかし、
7月の雨のさなかに収穫したものはどうやら、見た目は普通でも本来の味ではなかったようで、梅雨明けから1週間ほどが経ち、晴れが続いた後で収穫したものの方が圧倒的に味がいいことに、この前気がつきました。
なんかもう、畑に行った時点でぷわーんってする豆の香りが、晴れの日の方が断然強いのです。
雨や曇りの日はほぼ無臭なんだけど、ぴーかんに晴れた日は、枝豆の畝に近づくほどに、だんだんと香りの密度が濃くなっていくのがわかります。
それほどに香ってます。
で、
葉からあふれ出して畝のまわりに漂うほどの香りが凝縮された豆はどうなるか?
そりゃあ愚門ですわ。
美味いにきまっとろう。
ちなみに、この「げんき娘」という品種、わりとなかなかの大莢で、実は大きいです。食べ応えは、すごく・・・いいです。
一方、味に関してはやはり茶豆風味はあくまでも“風味”であって、
ガチの茶豆にはなりませんでした。
ただ、この前うちの枝豆を買ってくれた彼女の友人曰く、「ちょっと茶豆っぽいけど、茶豆じゃない、でもこの控えめな感じが逆にめっちゃ美味い。今までの枝豆で一番美味いかも」とのことなので、人によっては結構ジャストな香りの強さなのかもしれません。
個人的には、十分美味いとは思うけど、もっと遠慮なく茶豆感出してくれてもいいよ?って感じかなー。
栽培特性的には、まあ普通に極早生って感じ。今年は梅雨の気象が異常すぎたので、ここはまともに評価できないですね。
とりあえず、極早生で背が低くて、茶豆風味っていう条件を満たす品種としては、 「げんき娘」は及第点だと個人的には思います。
ただ、
毎年これでいくか?といわれると、まだまだ他の品種を試す余地はある。
そんなところかな。
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