やっぱり落花生は自家採種するに限る

落花生

昨年の秋に極早生枝豆の自家採種に成功したことで、うちの豆類の種の自給率はかなり上がりました。

いまのところ、枝豆、スナップエンドウ、グリーンピース、ソラマメ、落花生、これらの豆類はすべて自家採種の種で栽培できています。

その中でも一番コスパが高いというか、買ってたらちょっとやってられないよねっていうのが、落花生。

というのも、落花生って種の価格がすっごい高いし、個人的な経験上、購入種子の品質があまり信頼できない気がするのです。(割れてたりとか、発芽しなかったりとかが多い気がしてます。)

一方で自家採種の場合、収穫物が即ち種子なわけで、採種に関して特にこれといった手間がかかるわけでもなく、昨年採った落花生を冬の空っ風に当てて完全に脱湿し、瓶に密閉して常温保存しておくだけでほぼほぼ100%近い発芽率が出ます。

今回、補植用にポット播きしたものは35/35の発芽率でした。

そんなわけで、今年も昨年採れた落花生を種として使い、むき身でちょうど1ℓ分、粒数で600粒ぐらいを、五月の下旬に播きました。早いもので、これで自家採種3回目の種、4回目の栽培ということになりますね。

種は、瓶に密閉して保存しておいたものを、種まき直前に開封して殻を剥き、株間30cm弱、条間45cmくらいで一粒播きしています。自家採種で発芽率が高い新鮮な種だからこそできる強気の一粒播きです。

昨年の経験から、補植用のポット苗は種の数の5%ほどあれば十分なのがわかっていましたので、欲張らずにトレー1枚分、35ポットを育苗してみました。(ここでの発芽率は100%!)

落花生って畑に播くとどうしても一定の割合(4%くらい)でコメツキムシの幼虫とかに食われて発芽障害が起きるのだけど、ポット播きするとそういうことがない分、発芽率はよくなりますね。

あ、あと今年は試験的に、5月23日に早生ニンニクを収穫した跡地をすぐに耕して、数日後に落花生の種を播きました。

この早生ニンニクは植えるタイミングが10月中旬の収穫が5月下旬なので、ほんとにぴったり落花生と入れ替わりで二毛作ができるタイミングの栽培歴なんですよね。まあ落花生は残渣の処理とかがあるので二毛作で連作することはないにせよ、ニンニク→落花生のセットで問題なく育てば、だいぶ畑を有効利用できる気がしているのです。

落花生が一通り発芽しきった現在のところ、ニンニク跡地に生えていた雑草をそのまま漉き込んで数日後に種まきしたことの悪影響は感じられず、実質的な発芽率は95%くらいになっています。コメツキムシの幼虫も特に多い感じはしませんし、芽の様子も順調そうです。

この様子だと、あと一か月で落花生の葉が畝を覆いつくし、除草の手間もあまりかからなそう。発芽率が良くて欠株が出ないと何がいいって、落花生の単一植生になって雑草が生えてこない点がなにげに一番助かるんだよなあ。

願わくば、梅雨明けが早くて雑草の勢いが抑えられているとさらにいいのだけど。今年の梅雨はどうなることやら。

コメント