相対湿度30%で保存したら、去年の余りのスイートコーンの種がめっちゃ発芽

とうもろこし

前にもちらっと書きましたが、うちの種の保存方法は、カメラの防湿庫の一角を間借りして、相対湿度30%で常温保存というやり方です。

正確に言うと、いまとなっては種の方が70%くらいの容積を占拠していて、種の隙間にレンズを押し込んでる状態なので、間借りは語弊があるかもだけど(笑)

まあそれはともかく、このカメラの防湿庫というのが種の保存にはもってこいな装置で、防湿庫内で保存、もしくは防湿庫内で数日なじませてから瓶で密封保存すると、とてもお手軽に種の消費期限を延長できます。

今のところ、短命種子と呼ばれるネギやニンジンなどでも、この防湿庫を用いて常温で3年保存した後も実用レベルの発芽を確認していまして、僕が思っていた以上に、湿度が種の保存の結果に与える影響は大きいのではないかと感じています。逆に、低温という条件は湿度より下位の、サブ的な条件でしかないのかなとも。

東洋リビング製乾燥材方式カメラ防湿庫。カメラ用にせよ種用にせよ、ペルチェ素子方式よりこっちの方が断然いいです。(どっちも使ったことありな人の感想)

そういうわけで、毎年いろいろと常温低湿度での種の保存実験をしているのですが、今年はスイートコーンの種でうれしい結果が出ました。

昨年2000粒の大袋で購入した「さきちゃん80」の余りを、防湿庫内の低湿環境で馴染ませたのち瓶詰で密閉保存。温度は常温で暗所保管。それから丸一年経った今年の春、セルトレイ播きして、128粒中114粒が発芽。そのうち、発芽後の生育が定植に耐えうるレベルに正常なものが100株以上。

つまり、実用上の種の歩留まりが約80%。

体感的には昨年の新種の品質と変わりなし!という結果に。

スイートコーンの2年保存が可能になったのはかなりうれしいですね。

なぜなら、種がめっちゃくそ高いから。

スイートコーンの種って、ホームセンターなどで小袋規格のものを買う気にはもはやなれないレベルで、1ℓや2000粒の大袋の規格ならまあなんとか許せるかな?という感じの高単価なんですね。とはいえ2000粒はさすがに量が多すぎるわっていうジレンマもありで・・・

でも今回の保存実験の結果を見る限り、2年ごとに大袋を買い、それを小分けにして防湿庫と瓶で保存すれば、一粒あたりの価格はだいぶ下がるし、一シーズンに2000粒もいらないうちのような小規模な菜園でも無駄なく大袋を使い切ることができるようになることが判明したのですよ。

うちのスイートコーンの種に地味に革命が起きてる気がする。

2年保存とセルトレイの一粒播き移植栽培を組み合わせれば、一粒あたりの単価が低くなり、ロスもなくなり、とても経済的になるはず。

さらに今年は、昨年さきちゃん80から自家採種したF2世代の種も蒔いて育てていて、そちらがうまく収穫までいけば、大幅な種代の削減ができるかも?

とか、いろいろと悪だくみを考えています。

F2世代は100株以上まとめて育てているので、実験としても面白くなりそうな予感がしています。

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