ことしの夏の間、飽きるほどに食べまくった極早生枝豆の「げんき娘」
2000粒の大袋で種を買ったため、少しだけ種が余りました。
いや、正確に言うと、ある実験をするために、種を少しだけ余らせておいたのです。
その実験とは、
極早生枝豆は、一番遅くていつまで蒔けるのか?
という疑問を晴らすための、超遅まき抑制栽培なのでした。
去年の記録を見ると、播種日が7/22、定植日が7/31の極早生品種「はやいっ茶」が9/26にはたわわに実り豊作となりましたので、そのスケジュールでは十分採れることはわかっていました。
でも7月中旬蒔きの9月下旬採りは、極早生品種でやる人は少ないにしても、中生や晩生の品種とかならわりと普通の作型なので、そんなに珍しくもないかと後から思ったりもしたのですよね。
そこで今年は、
それなら、8月蒔きは?
と、遅さの限界を追求してみたくなったのです。
まさかのお盆蒔き?!
実をいうとこの実験、もともとの計画では8月の上旬ごろには種を蒔こうと思っていたのですが、ちょうどその頃、僕が虫歯治療からの歯性上顎洞炎に罹り完全にノックアウトされていまして、さらに40度近い猛暑日が連日続いたこともあり、まったくやる気が起こらなかったのです。
そんなわけで、種蒔きは遅れに遅れ、お盆休みの真ん中、8/15になりまして、いつも通りセルトレイに種を蒔いた後、8/23に畑に定植し、その日のうちに防虫ネットを被せました。
定植した場所が井戸水の蛇口から近かったこともあり、定植後数日は軽く散水した日もありましたが、それ以外はほとんど放置のままで、除草もしてません。
夏の枝豆の生育速度はすさまじく、雑草が生えるより先に葉が茂りネット内を覆いつくし、定植から約3週間後の9/13には花が満開になりまして、定植から59日が経過した現在、こんな感じになりました↓
積算温度型の極早生品種だから、莢数が少なくて株も小さいのだけど、それでも平均20莢くらいは着いてて、夏のころよりも莢の大きさがでかい気がします。
極早生品種をお盆の中頃に蒔いて収穫できるか?というお題に対しての答えは、
莢数は少なくなるけど、普通に収穫出来る!
ってことでいいのかなと思います。
莢数が減ったと言っても、個人的には十分満足できるレベルでしたし、品質も悪くないと思います。
味に関しては、夏よりも若干甘みが強い一方で、モソモソっとした穀物感の強い食感になっていました。夏のぷりぷりした食感とは違い、これはこれで美味しいです。“実りの秋”っていう感じの味ですね。
振り返ってみれば、今年は、お盆過ぎ~9月初旬に気温が全然下がらずにダラダラと猛暑日が続き、その一方で9月下旬からは日照時間が平年よりかなり少なくて、10月に入ってからは気温が全然上がらず、枝豆の生育には酷な気候だったと思うのですが、ちゃんと花が咲いて、豆が実りました。
ただやはり、10月の日照不足と低温は結構影響が大きかったように感じましたね。10月初旬に観察したときは「おっ、あと数日で採れそうかも」とか思ってたのに、そこからの生育スピードがガクンと落ちて全然膨らまなかったですから。
平年のように、お盆後に気温が下がり、9月・10月は適度に秋晴れが続くっていう気候なら、あと5日くらい早く収穫出来ていたはずです。
というわけで、
結論をまとめるとすれば次のような感じになります↓
・お盆に極早生品種を蒔いてもちゃんと収穫出来る。
・平年並みに気候条件が良ければ、蒔き時があと5日遅くても大丈夫そう。(豆のふくらみスピードは気温が下がるとガクッと落ちるので、今年みたいに寒い秋の場合、やはりお盆ごろが最後の種まきタイミングになると思う)
・豆の味は、夏に採れたやつよりも穀物感が強くて、これはこれでまた美味しい。 同じ品種でも、時期が違うと味の印象がガラッと違う。
実験の結果としては、お盆っていうかなり遅いタイミングで蒔いたにもかかわらず、ちゃんと収穫までいけたことを確認出来たのはよかったです。種まきから65日で収穫まで到達する極早生枝豆のポテンシャルを感じました。
がしかし、今の時期は、9月中旬の端境期を過ぎて久しく、すでにほかの野菜が潤沢に採れているので、この時期に合わせてあえて枝豆を栽培しなくてもいいかもなーっていう気もしました。
枝豆の抑制栽培は、9月中旬の端境期に合わせて、7月中下旬に蒔くのがいいかな。やっぱり。
とはいえ、こんな時季外れにもう一度枝豆を味わえるのもいいよなー。
※追記
この枝豆たちは、この後すぐに黄色くなり、種(大豆)になってしまいました↓
コメント
超為になるブログです
自分も来年は定期的に枝豆栽培しながら、春じゃがのあとに黒豆まいたりして
枝豆ライフを堪能する構想を練っています。