うちの今年のかぼちゃは、「すくなかぼちゃ」という細長くて淡い色の固定種かぼちゃ。
6株植えて、蔓は3本仕立てにしまして、1番果が11個、2番果で美味しく食べられそうなのが7個、合計18個出来ました。
梅雨時期の日照時間が記録的に短くてジメジメしていた気候の割に、ちゃんと大きくて美味しいかぼちゃができて、かぼちゃ好きの僕らとしてはとてもホクホクな状況です。
「すくなかぼちゃ」は、僕の想像してたよりかなり美味しくて、丈夫で、来年以降の春のかぼちゃはずっとこの品種でいいかなと思っています。
F1品種のかぼちゃの種だと、一粒が40円とかアホみたいな価格ですけど、すくなかぼちゃは固定種なので、種を採れば種代はタダだしね。
来年は、栽培期間短縮の為に一株一蔓一果採りで行こうと思うので、株数は結構確保するつもり。なので種がタダというのはだいぶ助かります。
そんなわけで、今年収穫した果実は、人工受粉の段階から交雑が起こらないように慎重に管理していまして、どの果実をいつ受粉していつ収穫したかなどもメモしていました。(冒頭の写真は保管中のかぼちゃ。養生テープに「日付」や「種採り用」などを記して張ってあります。)
で、今回ひとつ面白い発見をしました。
それは、ちょうどいいタイミングで雄花が咲かなくて、仕方なくズッキーニの花粉を拝借して人工授粉した果実について。
ズッキーニと西洋かぼちゃの種間交配については、上の記事で書いた通り、「果実が実る」という点では成功でした。
果実の形も普通のすくなかぼちゃだし、重さもすくなかぼちゃとしては標準的な2.3㎏にまでなりましたし、味も美味しいすくなかぼちゃの味でした。
「種間交配って結構簡単にできちゃうんだなー」
と少し感動しましたね。
で、魔がさしてしまったんですよ僕は。
「西洋かぼちゃ×ズッキーニ」って新しい野菜発明できんじゃね?
この果実の種を採って植えれば、それはあたらしいハイブリット野菜。もし味がよかったら、それを販売すれば、あるいは・・・
と。
そんなやましい考えを少し抱きながら種採り作業に取り掛かると、個人的に結構グッとくる新発見がありました。
種が全部スカスカじゃんか!!
っていう。
新発見と同時に「新野菜を開発してひと儲けする」という野望は一瞬にして打ち砕かれたわけですが、実はできるのに種ができないっていうなかなか面白い現象が見れたので良しとします。
どういう事なんだろこれ。
キュウリとかと違って、かぼちゃは単為結果しないはず。
その証拠に、雨とかで受粉ができなかった果実はすぐ腐って落ちちゃうし。
つまり「受精して種が実る」っていうのが果実肥大のための重要な条件になっているはずです。
と考えると、スカスカの種子でも、とりあえず果実を騙して肥大させるシグナルを発することができたという事でしょうか。
殻はとりあえずできているけど中はスカスカってことは、種の成長は途中まで正常に行われたけど、ある時点で成長が止まって、シイナ種子になったってことかな。
なかなかの謎です。
ちゃんと研究すれば、「種なしかぼちゃ」とか開発できそうな予感もしてます。
あっ、でも、かぼちゃに種があってもなくてもそんなに違いはないかあ(笑)
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