雨ざらしの薪を片付けて、マムシを捕獲する(ハイガー製薪割機のちょびっとレビュー)

畑のいろいろ

冬の間に集めた薪の丸太。

集めた10立米分のうちのほとんどは、冬のうちに割って今は使ってない鶏小屋の中に積み込んだのですが、定尺よりちょっと長いやつとか、丸太の切れ端(うちではコロコロ薪と呼んでいる)は、すぐ片付けるつもりで山積みにして、そのまま忘れ去られ半年雨ざらしになっていました。

「薪は梅雨明けまで雨ざらし」

という格言?があるように、薪って、1年くらいなら雨ざらしでも結構大丈夫なのですが、今回の場合、まだ割る前の丸太だし、そもそも、ここに薪が積んであると草刈りの時めっちゃ邪魔なので、さすがにそろそろ片付けようかと、重い腰を上げました。

といっても、量的には1立米くらいだし、昨年からエンジン薪割り機を導入したので、いざやってしまえば半日で終わる作業なのでした。

が、

ただ薪仕事をするだけでは終わらないのがこの庭で、

途中ちょっとしたイベントがありました。

マムシ捕獲っていう。

丸太を積み上げてあった山の中に、いたんですね。マムシが。

うちの庭の丸太の積んであるところって、いつも割と高確率で蛇が潜んでるんですけど、マムシに出会ったのは今回が初です。

彼女曰く、子供のころはたまーにいたけど、最近は全然見てないとのこと。

僕も、ここにきてもうすぐ3年、その間ほぼ毎日畑とか庭をうろうろしてるわりに、マムシを見かけたことは一度もなかったので、完全に油断してましたが、考えてみれば環境的にはマムシがいても全然おかしくはないのですよね。ここ。

風呂上がりにサンダルで畑見に行ったりしてたけど、よく考えたら危ないわ。それ。

で、

僕、基本的に庭で珍しいものを見つけたらとりあえず捕獲してみることにしてて、それはこのマムシも例外ではなく、鶏小屋にあった切れない刈り込みばさみで首根っこを押さえてから手で捕獲しました。

その後、彼女と彼女の妹を呼んできて、しばし観察&撮影会が催される・・・

瓶を横からしつこくつんつんすると、しっぽの先をプルプルさせて威嚇してきましたけど、跳びかかるそぶりはなく、案外おとなしいなという印象です。

捕獲したときもそうで、牙での攻撃はあくまで最終手段って感じがしました。できるだけ威嚇だけで済ませ、毒という大事な資源を節約する作戦なのでしょう。人間並みの抑止力交渉術です。

観察会のあと、こいつの処遇について話し合われ、うちの庭にまた出没しても困るから、あとで離れた山に捨てに行こう!!という話になったのですが、そののちに「マムシはから揚げにするとうまいらしい」という情報を発見してしまったため、捨てに行く案は保留になり、まだ瓶の中にいます(笑)

食べてみたいけど、かわいいけど、美味しそうだけど、かわいい・・・・

今のところ、かわいさが勝ってます。

彼女的には、意外にも「捌くところを見なければ食べてもいい」ということらしい。

どうしよっかなー。

ハイガー産業の薪割り機の軽いレビュー

マムシの処遇はまあのちのち考えるとして、薪の話をしたので、ついでに薪割り機のレビューをちょっと。

この薪割り機、HG-MKWR12TS という機種で、ハイガー産業というメーカーが販売してるものです。生産国は中国で、価格は10万円ちょいで、パワーは6馬力、破砕力は12トンの、エンジン薪割り機としては安くてお手軽なサイズ。

これを買ったのは昨年の5月で、とりあえず2シーズン分の薪割りで使ってみましたので、ちょっとはレビューらしきものを書けるかなと。

   

まず、パワーについてですが、6馬力12トンで自家用の薪割には十分すぎました。これで割れない薪はほぼないです。

節が3つある20cmのケヤキも、40cmのデカいカシも、繊維が絡まりあったハンノキも、問題なく割れます。正確に言えば、そういう厄介な木に関しては“割る”というより、パワーで“捩じ切る”って感じ。斧や楔でやってた頃と比べると、異次元というか、概念レベルで割り方が違います。

で、そういう木が割れると何がいいって、薪集めの時に選り好みしないでいいのがいいんですよ。

いままでは「あー、この樫、節多いからいらないや」ってなってたのが、この薪割り機が来てから「樫なら全部貰うわ」に変わりました。

   

次に燃費について。

燃費は、比較対象がないのであれですけど、いい方だとは思います。

アクセルを中くらいにふかして、だいたい2立米/1ℓくらいでしょうか。

4ℓくらいの燃料タンク満タンで、1シーズン分の薪割にちょっと足りない感じかなー。

これは僕の個人的な印象なのだけど、ユンボとかこの薪割り機とか、油圧で動く機械って、その仕事の豪快さのわりには燃費がいい気がします。

   

あとは、・・・正直、うちで使う2シーズン分の薪を割っただけだと、レビューするところがあんまりないです。

だって、薪割り機使うとほんとすぐ終わっちゃうんですよ。薪割仕事。

薪収集とか玉切りとか積み込みとかは別として、単に割るだけの作業だったら、1日で1シーズン分が終わっちゃうからね。

なので耐久性とかに関してはまだレビューのしようがないのです。

  

が、

これからこの機種を買う人のために、一つ助言しとくべきことがあります。

それは組み立て時のアドバイスなのですけど、作動油の通り道にある継ぎ手やナットの部分には全部シールテープをした方がいいです。

これ、組み立て説明書には書いてないし、シールテープも付属してないんですけど、やらないと作動油が漏れます。

僕は前にユンボのホースの継ぎ手をいじった時に経験があったので、この薪割り機を組み立てるときも全部の継ぎ手にシールテープをしたんですよね。

説明書には書いてないけど、一応やっとくかーって。

この一か所を除いて↓

この写真はシールテープを付けた後のものなんですけど、この継ぎ目だけ、僕が組み立て時にシールテープを付け忘れたか、もしくは出荷の段階でシールテープなしで接続済みだったかで、ここから漏れが発生してました。

テープを付ける前は、おそらく1日に3,4滴だとは思うのだけど、オイルが床に漏れて、倉庫の床がにじんでました。

作動油の漏れを発見したときは、土壌汚染とか地下水汚染が心配になってめっちゃ萎えたのだけど、うちで使ってるシェルの作動油「テラスS2M」は、メーカーの資料(SDS)によると、難水溶性で、土壌に吸着されやすくて、生分解試験の結果も31%/28日 ということで、本質的には生分解される物質らしいので、そこはまあそんなに心配しなくてもいいみたい。

とはいえ、オイルが漏れると床がヌルヌルして気持ち悪いので、発見後すぐに、薪割り機を傾けてナットを外しシールテープを付けたのは言うまでもありませんが。

   

というわけで、これからこの機種を買って組み立てる人には、

作動油の通り道の継ぎ手は、全部シールテープ必須!!それは説明書には書いてないよ!

これだけ言っときます。

コメント

  1. 高橋 より:

    はじめまして、高橋と申します。薪割り機HG-MKWR12TS のことで1点教えてください。私もこの機種の購入を検討しています。サイクルタイム13秒と記載されていますが、この13秒は行きだけですか、それもとも往復の時間ですか。メーカーに問い合わせたところ、現物がなくお答えできないとの返答です。よろしければ、教えてください。

    • pontsuyo pontsuyo より:

      このブログは、僕が本業で使ってるサーバーの容量がだいぶ余ってるので、本業では書けないことを好き勝手書いて、かつ、僕が「こんな情報、事前に知れたらうれしいのに!」っていうのを実体験をもとに記録するための趣味ブログですので、こういう質問は大歓迎です。

      さて、薪割り機についてですが、まず「現物がなくお答えできない」はメーカーとして無責任すぎますね(笑)
      サイクルタイムは、さっき動かして確認したところ、往復で13秒で、行きが7秒、帰りが6秒って感じ。ちなみにそれは中スロットルの場合で、フルスロットルにすると、行きが6秒、帰りが5秒、往復で11秒って感じでした。

      個人的な感想として、このサイクルタイムは長すぎず短すぎずでちょうどよく、これより早くても危なそうだし、割った薪をどける&新しい丸太の積み替えで帰りの6秒がちょうど経過する気がします。

  2. 高橋 より:

    ありがとうございます。いろいろなメーカーがあり購入に迷っていたしたが、いよいよ決定できそうです。大変ありがとうございました。