ヒマワリの種(鳥の餌用)を緑肥として使ってみる①

緑肥

昨年の晩秋から年明け早春まで、庭にやってくる野鳥たちに、冬を乗り切る食料として、うちの畑で採れた穀物を与えていました。

穀物の品目は、ライ麦、大麦、甲州とうもろこし、落花生、自家採種エンドウの余ったやつなどなど、わりとバリエーション豊かなラインナップで、鳥たち大歓喜(だったはず)

なのですけど、困ったこともありまして。

あのひとたち、この庭をえさ場と認識すると、どんどん仲間を呼ぶみたいなんですよ。

なんか、ここに餌あるよー!!っていう情報がわりと早く拡散されるっぽくて、特にシジュウカラは結構な数の集団でやってくるんですね。

さらに「これはタダで食べていいやつだからね!みんなどんどん食べてって!!」って感じで、フレンドリー且つ分かち合いの精神なわけ。

  

そうなると、こちらとしては、

いや、お前らの分の落花生、さすがにそんなにはないから・・・

と、なるわけなのです。

(シジュウカラやヤマガラは「We Love Fat!!!」なジャンク野郎なので、脂質メインの落花生以外、穀物をあまりたべないのよね。)

それでもうね、一日に両手でひと掬い分は余裕で平らげる勢いなのですよ。あのひとたち。

さすがにそれだと人間の食べる分がなくなるし、次の夏は自家栽培ピーナッツでジェノバソース大量に作る!!っていうひそかな野望もあったので、途中からは妥協して、買ってきたヒマワリの種を与えることにしたのでした。

   

で、

そのヒマワリの種が若干余ってたんですよね。

それを空いている畝に何となく播いてみたんです。

ヒマワリって緑肥にどうかなーって。

そしたら、

めっちゃ発芽してて草生える(真理)
(なんかトートロジーぽくなった)

というわけでして、

現在進行形で、鳥の餌用ヒマワリの種を緑肥として使ってみる実験をしています。

コレの何がいいって、めっちゃ安いんですよ。種が。

1kgで300円っていう破格なの。

一方で、専用の緑肥用ヒマワリって結構高いからね。

500gで3000円とかするから。

それはたぶん、だいたいの緑肥用ヒマワリがF1種で、採種コストがかかるからっていうのも大いにあるんだろうけど、正直、緑肥ヒマワリがF1である必要は全く感じないし、仮にこの鳥の餌がF2でも全く問題ないんですよね。僕的に。

茎が細ければその分厚く播けばいいわけだし。青刈りしてすき込むなら、生育がバラバラでも何ら問題はないわけで。

20倍の価格差なら、かなり厚播きしてもまだまだ全然安いくらいでしょう。

あとは、緑肥としてどうなのか?というのが大事なのですが、

上の写真のものより半月ほど早く、5月半ばに播いたのが、今こうなっています↓

小さいのでも僕の身長越えで180cmくらい。茎の太さは2cm以上ある。
すでにつぼみもしっかりできている

播いた日は正確には記録してなかったのですが、ここ、スイカとマクワウリの畝の延長上にある空きスペースでして、それらの作物の植え付けが終わってからだったのは確かです。

ということは、本日付で2か月はまだ経ってないのは確実。

さらにこの場所、お隣の柿の木の陰になり午前中の日当たりがあまりよろしくないのですが、そんな場所にあって2か月で180cm越えは普通に緑肥として優秀かなーと思います。

マルチのとこ(写真右側)に植えたものに関しては、3本立ちで株間25cmの超密植なのだけど、すでに草丈2mに達していますから、吸肥力もかなり強いっぽい。

今のところ倒伏もしてないし。密植にも割と強そう。

もともと、ヒマワリを緑肥として使う一番の狙いってのは、土の中の難溶性リン酸をヒマワリの特殊能力により集積して、可給態リン酸っぽくして土に返すっていうものなんだけど、ついでに粗大有機物の補給とかもできたら最高だよねーなんて思ってたので、この生育速度と密植耐性には結構期待できそうです。

さらに花がきれいだったら最高だなーって思ってるのですが、さすがに鳥の餌用だからそれはどうだろうか?

今は咲くのが楽しみです。

   

※後日談
鳥の餌にしては十分すぎるほど綺麗な花が咲きました↓

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