シジュウカラはクルミが一番好きらしい

鳥たち

うちの母屋のキッチンは、清流へ続く深い崖を眼下に見下ろす4枚建ての大きなガラス戸になっていて、僕はこの景色がすごく好きなのですが、去年の年末大掃除の際、そのガラス戸についていたアルミ格子を撤去し、光をさえぎっていた竹を伐採して、杉と広葉樹の樹冠から木漏れ日がチラチラと差し込むように崖を整備したことにより、ここから見える景色がより一層輝きを増したように思います。

竹を伐採する前は少し鬱蒼としすぎていた感のあったこの崖も、前よりいくぶん風通しが良くなり、なんていうか、気の流れが良くなったような感じがしています。

心なしか、鳥たちも増えたような?

そんなわけで、このパノラマをもっと生き生きさせるべく、年始ごろに、ガラス戸から2mくらいのところに生えている山椒の木に、竹製の餌台を括り付けて、選別ではね出した落花生などを入れて、鳥たちの様子を観察しています。

もともと、母屋のリビング側の柿の木には、落花生を針金で貫いてつなげたもの(僕らはヤキトリと呼んでいる笑)がすでに設置してあったので、この辺の鳥たちは割と人に慣れていて、この餌台もすぐに利用するようになりました。

昨冬同様、今年も鳥の餌やりが冬の朝の日課になっています。

たぶんまた来年も同じように、冬の朝は小鳥に餌をやるのでしょう。

でも今年は、新しい発見もありました。

それはシジュウカラの食の好みについて。

どうやら、彼らの一番の大好物は、落花生でもヒマワリでもなく、このあたりに生えているクルミだったみたい。

クルミを餌としてあげるのは、昨冬は思い付きもしなかったことなのですが、秋ごろから始まった果樹園計画の一環として、オニグルミとヒメグルミの実をたくさん収集して、実生苗の苗床に蒔いた余りが大量にありまして、割りやすいヒメグルミは僕らで食べてしまったものの、うまく割れることがほぼないオニグルミの在庫がまだまだたくさんあり、これは鳥にあげたらどうだろうか?と思いついたのです。

今年、僕の職場の裏に生えているオニクルミは大豊作でした。

このクルミをハンマーで適当に割って、餌台に置いた結果、

シジュウカラは落花生のヤキトリを素通りして、餌台のクルミばかり食べるようになったのです。

餌台にクルミと混ぜて置いてあるヒマワリも、クルミが切れたら渋々食べるって感じになっています。

彼らの好みは明らかに、クルミ>落花生&ヒマワリなようです。

日本の自然界において、野生のクルミの殻を自力で割って食べることができるのはリスとネズミだけらしいので、シジュウカラたちが以前からクルミの味を知っていたとも思えないのだけど、どっかでリスたちのおこぼれでも貰ったことがあるのかしら?

そう思わずにはいられないほど、クルミを置いたその日から、このがっつきよう。

まあ確かに、クルミって、僕ら人間が食べても、野生とは思えないほどに濃厚で脂っぽくてうまいんですよね。全く渋くないし。

日本の野生の食べ物の中では、かなり美味な部類に入るでしょう。

でもそれを言ったら、うちの落花生も負けてないはずなんだけどなあ。

ま、

落花生は僕ら人間が食べて、オニクルミはぜんぜん割れないからシジュウカラにあげて、それはそれでウィンウィンでいいのだけども。

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