建前3日目、ミスった胴差を刻みなおして差し替える

セルフビルド

痛恨の刻みミスが発覚し、二番の通りの胴差を取り外したところで終わった建前2日目。

がっくりと落ち込んだことは確かですが、それ以外の通りはほぼ問題なく納まり、垂直に立ち上がった柱を遠目で見たときの達成感はミスのショックに勝るものがありました。

二人で竹を伐根するところから始まって、基礎を打って、粗挽き製材の柱を木取りして、クッソ重い梁を刻んで・・・、ほんとよくここまでやったわって。柱が立っただけでまだ全然完成してないのに、なんか感傷に浸りました。

とはいえ、感傷に浸ってばかりもいられません。

ミスった胴差をどうにかしないと、建前が進まないので。

ってことで、

その日の夜のうちに向かいの材木屋さんにLINEして、在庫の確認をしました。

「痛恨のミスで作り直しが生じて、9寸のヒノキ4mが1丁必要なんですけど、出せますかね・・・?」

すると、

「探してみますが、ないかもです汗」

とのこと。

まあ普通に考えて、ですよねーって感じ。

最近の住宅事情で、9寸のヒノキが出ることなんてたぶんそんなにないですもん。在庫がないのも当然なことです。

もはや万事休すなのか・・・

最悪ミスった胴差に埋め木すれば行けるかあ。

そんなことを考えていると、次の日の仕事中、材木屋さんからLINEが。

「背割りありじゃダメっすか?」

とのこと。

正直、横架材、しかも2間飛ばしの床梁的部材に背割り有りの材料を使うのはセオリーとしてどうなのか?というのはありました。

がしかし、この部材は設計上、ヤング係数がE90のヒノキならギリ8寸でも行けなくもないもので、1寸の余裕を持たせて9寸にするなら、まあ大丈夫でしょ?と思えてきまして、

「背割り有りでも大丈夫っす!たぶん。とりあえず明日朝イチで見にいきます」

と返答し、

翌日の朝、出勤前にストックヤードにてご対面したのがこれでした↓

は、八角形・・・だと?

これを平角にしたらえらい勿体無くないか?

と瞬時に思ったのですが、

材木屋さん曰く、たぶん8年とか動いてない在庫で、この先も出そうにないから、普通の一等材の単価でOKっす、とのこと。

マジでいいの?と思いながらも、

でもまあ、いいっていうなら、お言葉に甘えてこれ挽いてもらおうかと、9寸の背で平角が採れそうな3本の候補を見比べて、芯の通りがよさそうな一本を選び、

「じゃあ、この子挽いてください!納期は迷惑でないレベルでなる早で大丈夫っす」

そんで、その翌日、

「平角できました」

と早速連絡があり、その日のうちに届いたのがこちら↓

くおおおおお!

なんか・・・節がすごい強い感じ!!!

節の少ないミスった方の部材と比べると、これはこれで生き生きしててめっちゃいいじゃんっていう素材でした。

そして、

問題の背割りですが、

横架材の下側にはなるべく欠損を出さないようにする原則&見栄えを考えて、背割りの面を上にすることにしました。

ただ、そうなると一つだけ問題がありまして、背割りの溝にがっつり干渉する位置にパイプ羽子板の穴を加工する必要がでてきたのです。

そして、背割りが干渉する位置に精密な穴をあけるのは、すくなくとも手持ちのドリルとドリルガイドでは無理なのです。どうしても溝の方に引っ張られてしまうので。

ということで、

材の周りをぐるぐる回りながらしばし考えた結果、

背割りのとこに40cm長の埋木をしようっていう結論に至り、丸のこで背割りの溝を整え、自動鉋でヒノキの板を削って厚さを微調整して、それを溝に差し込んでタイトボンドで接着し、翌日の朝、板の余分な部分を切り取って手鉋をかけ、こんな感じに↓

埋木は両木口の40cmだけに施したので、溝の端から端までがすべてふさがったわけではないため、芯墨は背割りの溝を躱すように芯から15mm離れた位置に逃げ墨をうち、パイプ羽子板の穴をあけて、胴差仕口を刻んで、こうなりました↓

埋木部分でドリルの刃がブレることも懸念したのですが、そういったことは全然ありませんでした。というかむしろ、今までになくめっちゃ芯々にあけることができました。

さらにその後、床小梁用の大入れ蟻掛けの穴を三箇所刻み、この部材は完了。

ミス再発を極度に恐れ、強迫症かと思うほど度々寸法チェックをしたのは言うまでもありません(笑)

てなわけで、

材木が届いてからソッコーで埋木をして、その翌日に刻みを終え、出来上がった部材をその日のうちに柱に挿入し直して、床小梁を3本入れて、こんな感じになりました↓

手前から2本目の胴差が今回刻み直したものです。

他の胴差に比べるとやっぱ節多いなーって感じだけど、彼女曰く、

「うん、この節の感じがまたいいよ、これ」

とのこと。

僕的にも、嫌いじゃない雰囲気です。むしろ好きな部類。

とまあそんな感じで、建前開始から数日のうちに、ミスのリカバリーが無事に完了しました。

ほんと、うちから目と鼻の先にまじめな材木屋さんがあってよかったわー。

今回ばかりはマジで助かったよー。

わざわざ8角形の柱材から9寸の平角を採って、迅速に納品してくれて、単価は普通っていう・・・

感謝っ・・・圧倒的感謝っ・・・・・・!

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